|;゚д゚) <改造、製作などは自己責任で。

たわむ。
前回のスタンドはそこそこ頑丈に出来上がっているが、SD を立たせると多少たわむ。
また、ボークスドールスタンドストッパーがあまりにも留まりにくすぎるため、気がつくとサドルパイプがずれ落ちていることがある。
そこで、全体的にちょっと骨太にして、ストッパーはネジ式にしてみようという試み。

基本は Ver-2.0 を参照のこと。
たわまないようにするには?
骨太にする、つまりより太いパイプを使用する。
ただ、あまりにも太すぎると今度は加工が面倒なのでそこんとこは折り合いつけて。
ステンレスパイプにすると鬼のように頑丈になるが、今度は普通の切断工具じゃ切れません。
必要な材料
サドル用の丸棒
丸棒 Ver-2.0 と同じ φ3mm を使用する。
サドルベースとなる棒は、パイプではなく必ず肉の詰まった丸棒にすること。

エレベーター用のパイプ
パイプ 前回に比べて肉厚を 0.5mm、直径を 1mm 太くし、φ5mm x 1mm 厚を選択した。

ベース固定用のパイプ
パイプ 前回に比べて肉厚を 0.5mm、直径を 1mm 太くし、φ9mm x 1mm 厚を選択した。

鬼目ナット
鬼目ナットベースにネジで固定するので、ベースにナットを用意しなければならない。
前回はベースの裏からナットを埋め込んだが、今回は鬼目ナットを表から打ち込んでみた。
使用した鬼目ナットはベースパイプに接着するネジに合わせ、M4 x 10mm を選択した。

六角穴付ボルト
六角穴付ボルトベースパイプに瞬間接着剤で接着して、ベースにネジで固定できるようにする。
ボルトの頭がベースパイプの内径にぴったり合うネジを選ぶこと。

ローレットボルト
ローレットボルト前回はプラスチックストッパーだったが、エレベーターポールの太さの関係上使い物にならなかったので、 今回は頑丈に固定するためにネジで留めてしまう。
手回しする必要があるので、化粧ネジもしくはローレットボルトの細い物を使用する。
今回使用したネジの仕様は M3 x 6mm のニッケルメッキ製。

参考に、今回の材料一式と値段を記載しておく。

アガチス材 飾り台 (正方形) 15mm厚 x 150mm x 150mm\298
アルミ丸棒 φ3mm x 1m\268
アルミパイプ φ9mm x 1mm厚 x 1m\368
アルミパイプ φ5mm x 1mm厚 x 1m\288
鬼目ナット M4 x 10mm (ネジ径x長さ) 6個入り\150
段付ローレットボルト M3 x 6mm (ネジ径x長さ) 4本入り\160
六角穴付ボルト M4 x 16mm (ネジ径x長さ) 1本\32
合計\1,404

部品加工と組み立て
基本は Ver-2.0 を参照。

1. 部品の加工 - ベース編
鬼目ナットを打ち込む ベースの丁度良いところに鬼目ナットが必要とする下穴を開け、そこに鬼目ナットを打ち込む。
頭を少し埋めるくらい打ち込むこと。
なお、後述のアルミパイプに鬼目ナットを打ち込む場合は、ベースに鬼目ナットではなく六角穴付ボルトを裏から通すという手もある。
この場合は、ローレットスクリューを好きな位置に向けられるので、もしアルミパイプに鬼目ナットを打ち込めるのであれば個人的にはお勧め。

2. 部品の加工 - ベース用パイプ
長さなどは Ver-2.0 と同じなので割合するが、切断面は金属棒ヤスリで削っておく事。
エッジも軽く撫でて角を落としておく。
これをやらないと、指を切ったりドールに傷が付いたり、服が引っかかって糸が出てしまったりと良いことはない。
なお、肉厚が 1mm のため、更にスポンジペーパーをかけると切断面がつるつるになるのでお勧め。
相手はアルミなので、ガシガシ削らずともそこそこ軽くヤスるだけで削れ、スポンジペーパーで切断面の仕上げをする際は軽く撫でる感じでヤスると良い感じになる。

パイプに六角穴付きボルトを接着 まずはパイプに六角穴付ボルトを接着する。
ボルトのキャップ部に軽く瞬間接着剤を塗った後、パイプに少し奥目で突っ込む。
その後とどめに、ボルト側から軽く瞬間接着剤を流し込んで固定する。
なかなか固定されないのでしばらくそのままそっとしておくこと。
なお、この時ボルトが真っ直ぐ入ってないとポールが斜めになってしまうので注意。

鬼目ナットを打ち込んだ 六角穴付きボルトを接着するほかには、このように鬼目ナットを打ち込むという手もある。
今回はアルミパイプの内径に対して、鬼目ナットの外径がコンマ数ミリ大きいだけだったので普通に打ち込めると判断した。

結果としては、六角穴付きボルトを接着するよりも垂直が出るので、アルミパイプ側で垂直が出ないということが無くなった。
ただし、打ち込み対象物が金属のため、打ち込んだだけでは比較的簡単にすっぽ抜けてしまう。
# 台座にネジを裏から通してそこにねじ込み、えいや!と力の限り引っ張れば比較的簡単に抜けてしまうくらい。

すっぽ抜け防止としては、鬼目ナットとパイプの壁の間に隙間があるので、そこに瞬間接着剤を軽く流し込むことで対処した。
今のところはこの処置ですっぽ抜けはしていない。

鬼目ナットをアルミパイプに打ち込む際は、コンクリートなどの堅い物の上に厚めの木の板 (出来れば 15mm 厚くら) を置き、その上にアルミパイプを立て、鬼目ナットをパイプに打ち込むと良い。
木の板を噛まさずコンクリートに直接アルミパイプを立てると、接地面がガタガタでぼろぼろになるので必ず木の板をあてがうこと。

また、鬼目ナットを打ち込む際は金槌を使って打ち込むが、打ち始めは鬼目ナットがパイプの穴の上で遊ぶので打ちそこねたり、鬼目ナットの爪で怪我をする可能性もあるので十分気をつけること。

なお、それが怖いからと言って鬼目ナットを叩かずに床に置き、アルミパイプを叩いて鬼目ナットを打ち込むと、今度はアルミパイプの叩いた部分がひしゃげるので、それだけは絶対にやらないこと。

ローレットボルトの取り付け ボルトの接着が終わったら、ローレットボルト取り付け穴を開ける。
ポールをベースにねじ込んで固定し、ローレットボルトが丁度真後ろを向く位置に穴を開ける。
今回のローレットボルトは M3 なのでφ2.5mm の穴を開ける。

ねじ山は本来はタップを立てるべきだが、今回はタップがなかったのでネジで強引にねじ山を作ったが、中タップとハンドルで 1,000円しないので購入した方が綺麗に仕上がる。
人形の数が増えるとスタンドを自作する数も増えるので、思い切って買ってしまっても良いだろう。
ちなみにタップは「先・中・上」とあるが、M3 で相手がアルミ、厚み 1mm ならいきなり中タップでねじ山を作っても良い。
また、穴の大きさは、ネジが M3 なのでφ2.5mm の穴を開ける事。

3. 部品の加工 - エレベーター用パイプ
Ver-2.0 に同じ。

4. 部品の加工 - サドル用ポール
Ver-2.0 に同じ。

5. 組み立て
ローレットボルトでとめる エレベーターポールをローレットボルトで固定する。
ベースパイプはベースにねじ込む。

6. 完成
完成 これで完成。

実際に使ってみてどうよ?
たわまなくなった。(゚∀゚)アヒャ
Ver-2.0 の時は風が吹くと「折れないか?」と思うくらいたわんでいた (が折れない) のだが、今回の作品は風が吹いてもたわまない。
ボークス純正スタンドのメインポールがあそこまで太いのもうなずける・・・。