|;゚д゚) <改造、製作などは自己責任で。

さらなる強度を。
Ver-3.0 で一応の完成は見られたが、更に強度を稼ぐためいろいろと試してみた。
その結果、メインポールは 12mm、エレベーターパイプは全開と同じ 5mm、サドル部はアルミでもいいがステンレスを使うとたわまず強固になるようだ。
今回はそれらをまとめてみた。
メインポールとベースをどうやって固定するか
これは毎回非常に悩んでいる。
一番簡単で強力なのは、内径 7mm のパイプに M4 キャップボルトを瞬間接着剤で固定してしまう方法だが、これは接着が外れてしまう危険性が少なからずあること。
# ただし、外すのが困難なほどにかなり強力に接着されるので心配はしていない。

そこで、10mm パイプ (肉厚 0.8mm) に M4 フランジナットが入り、また、同パイプに M5 キャップボルトが入ったので、今回はコレを使ってベースに強力に固定するようにしてみる。
必要な材料
[表記上の注意]
パイプのサイズ表記は以下のような記述にしています。

10φ/1mm直径 10mm、部材厚み 1mm
10φ/1mm x 200mm直径 10mm、部材厚み 1mm、長さ 200mm
10φ x 200mm直径 10mm、長さ 200mm

"/" の後の表記は部材厚み"x" の後の表記は長さです。

3φステンレス丸棒
サドル部に使用する。
この棒は、パイプではなく必ず無垢の丸棒にすること。

5φ/1mm アルミパイプ
今回も前回とおなじく 5φ/1mm を選択した。

12φ/1mm アルミパイプ
前回に比べて直径を 3mm 太くし、12φ/1mm を選択した。
なお、ダイソーでもこの径のアルミパイプは置いてあるが、部材の厚さが 0.8mm と微妙に薄く 10mm パイプを突っ込むとガタが出るため、なるだけ 1mm 厚の 12φパイプを使うこと。

10φ/1mm アルミパイプ
12φパイプの中に刺してジョイント代わりにするパイプ。
10φ/1mm (ホームセンター扱い) もしくは 10φ/0.8mm (ダイソー扱い) を使用する。

8φ/1mm アルミパイプ
10φパイプの中に刺してスペーサー代わりにするパイプ。

M4 (2面幅 7mm) フランジナット [TYPE-1 用] / M5 (2面幅 8mm) フランジナット [TYPE-2 用]
M4 (2面幅 7mm) フランジナット 10φパイプにかぶせて使用する。
M4 フランジナットの 2面幅 (ナットの各辺の幅) は規格上 "2面幅 7mm/フランジ径 10φ" と "2面幅 8mm/フランジ径 11φ" の物があり、間違って 8mm を使ってしまうとナット部が 10φパイプの中に入らない。
また、フランジ径も重要で、フランジ径 10φでないとフランジ面が 12φパイプの中に入らないので注意。

M4 x 30mm、M5 x 30mm キャップボルト [TYPE-1 用]
キャップボルト 六角穴着きボルト、とも呼称される。
ボルト止めタイプを作成する場合に必要となる。

M5 x 40mm 皿ボルト [TYPE-2 用]
ナット止めタイプを作成する場合に必要となる。

ローレットボルト
ローレットボルト 毎回お世話になる M3 x 6mm のニッケルメッキ製。
部品加工と組み立て
今回は「ボルト止め」タイプと「ナット止めタイプ」の両方を試してみた。
両方に長所短所はあるが、個人の好きずきでタイプを選択して欲しい。
なお、基本は過去作例を参照の事。

TYPE-1:ボルト止めタイプ
ボルト止めタイプ
キャップボルトを使用すると工具はアーレンキーとなるので、持ち運ぶ工具のサイズは最小になる。
×フランジナットの接着が外れると、パイプ内で暴れてボルトの固定がしにくい。
フランジナットを接着出来てさえすれば問題は解決する。


TYPE-2:ナット止めタイプ
ナット止めタイプ
ボルト・ナット類はパイプ側で完全に固定されているので、ベースとの固定作業はボルト止めタイプに比べて遙かに楽。
×必要な工具がボックスレンチやペンチと比較的大きくなってしまう。
小さめの工具 (小型のソケットドライバー+必要なソケット) さえ手に入れば問題は解決する。




部品の加工 - ベース用パイプ
TYPE-1、TYPE-2 の図を参考に組み立てる。
ここでは TYPE-2 の作り方をサイズ付きで記する。

TYPE-2 サイズ

  • 12φパイプの端面から10φパイプの端面までの間隔は、12φパイプに M5 フランジナットを入れたときにそれと 10φパイプが干渉しないような間隔にすること。
  • リベット止め用2.5φ穴は、どちらか 1つの穴を開けてリベット止めした後に、もう片方の穴を開けるとずれない。
  • リベットはただ打ち込むだけで潰しはしない、というよりつぶせないので打ち込むだけになってしまう。
    抜けが心配ならば M3 タップを立てて M3 x 5mm の芋ネジで固定しても良い。

フランジナットとパイプの関係 フランジナットはパイプに対してこういう形で埋まる。

部品の加工 - エレベーター用パイプ
過去作例に同じ。

部品の加工 - サドル用ポール
ステンレスの 3φ ともなると、超硬くて手が痛くなるので覚悟して曲げ加工を行うこと。
切断は金鋸やパイプカッターで行うと日が暮れるので、三角棒やすりで全周に溝を掘った上で折り曲げて切断すると良い。

写真では前後に▽を作っているが、後はわざわざ作る必要もなくそのまま180度折り曲げるだけで良い。
また、前は▽でなくとも○でも良いが、無理であれば大きなカーブで 180度折り曲げれば良いと思う。

5. 完成
完成 最終的にはこうなれば良い。
ベースとパイプはそのままつっこむのではなく、間にワッシャを入れる。
また、裏側のナットにもワッシャを入れること。

実際に使ってみてどうよ?
足は接地してません 前から 後から
全体的に更に骨太にし、サドル部にステンレスを使ったことにより、SD の全重量を支えられるようになったようだ。