現在所属している会社のマシンが増殖しすぎ,グローバル IP が足りなくなって,にっちもさっちもいかなくなってしまいました.(汗)
そんなわけで火の壁も建てる予定なので,それの前菜として先に NATd だけでも起動しておこうと思ったわけです.
火の壁は次回に後回し.(汗)
・NIC 2枚
できれば同じメーカー,同じチップのものが設定面で楽でしょう.
・内部ネットワーク用 NIC の IP:192.168.1.254
・外部ネットワーク用 NIC の IP:xxx.xxx.xxx.xxx
・外部ネットワーク用 NIC のネットマスク:yyy.yyy.yyy.yyy
・外部ネットワークに繋がっているルーターの IP:zzz.zzz.zzz.zzz
1.ファイルの編集
/etc/rc.conf
これの中で natd を有効化しないとダメなので編集することにします.
さらにルーティングデーモンを無効化しないとダメなのでこれも変更しておきます.
また,NIC を 2枚積んでいるので,2枚使うようにします.
そのほかにもいろいろありますが,変更箇所は以下の通り.
# ネットワークインターフェイスで使用するデバイス
# (lo0 はローカルルーティング用なので必衰)
network_interfaces="ed2 ed3 lo0"
# 1枚目のネットワークカードの設定.
# これは外部ネットワーク用に使います.
## inet:この NIC に割り当てる
## netmask:ネットマスク
ifconfig_ed2="inet xxx.xxx.xxx.xxx netmask yyy.yyy.yyy.yyy"
# 2枚目のネットワークカードの設定.
# これは内部ネットワーク用に使います.
## inet:この NIC に割り当てる
## netmask:ネットマスク
ifconfig_ed3="inet 192.168.1.254 netmask 255.255.255.0"
# NAT デーモンの起動指示
natd_enable="YES"
# NATd で使用するネットワークインターフェイス.
# これはグローバルな世界に出ていく NIC を指定する.
natd_interface="ed2"
# NATd のオプション
natd_flags="-log -same_ports"
# デフォルトルーター.
# これはネットワークに接続されているルーターの IP アドレスを指定.
defaultrouter="zzz.zzz.zzz.zzz"
# ルーティングデーモンを無効化する.
# これはルーティングを NATd にさせるための処置.
router_enable="NO"
# 火の壁を使うように設定
firewall_enable="YES"
# 全てのポートを通過させる
firewall_type="open"
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NIC が 2枚認識しているかどうかは ifconfig -a コマンドでわかります.
# ifconfig -a
ed2: flags=8843 mtu 1500
inet 210.237.186.100 netmask 0xfffffff0 broadcast 210.237.186.111
ether 00:40:26:5f:cb:ec
ed3: flags=8843 mtu 1500
inet 192.168.1.2 netmask 0xffffff00 broadcast 192.168.1.255
ether 00:40:26:5f:3c:e4
lp0: flags=8810 mtu 1500
tun0: flags=8010 mtu 1500
sl0: flags=c010 mtu 552
ppp0: flags=8010 mtu 1500
lo0: flags=8049 mtu 16384
inet 127.0.0.1 netmask 0xff000000
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/etc/services
NATd の起動指示をしただけでは起動しないので,サービスで起動するようにもします.
恐らく以下のサービスが無効になっていると思うので,それのコメントをはずします.
カーネルの再構築
以下のオプションをつけてカーネルを再構築してください.
コンパイルが終わった後は make insatll を忘れずに.(経験者語る(笑))
options IPFIREWALL
options IPDIVERT
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外側に接続するためには以下の設定を行うことが必要です.
aaa.aaa.aaa.aaa は DNS 鯖の IP で,ドメイン名などは会社で契約しているドメイン名にしましょう.
上図は NT4.0 WS での設定ですが,基本的な設定は何も変わりません.
ipfw(8) でポートの開閉を指示できるようですが,現在詳細調査中・・・.
・natd(8)
・ipfw(8)
■おまけ - Windows NT 4.0 Server における DHCP の設定
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DHCP オプションのスコープの設定でクライアントに渡す DNS アドレスとルーターアドレスを規定値で指定し,スコープにこれを追加します.
これでクライアントには自動的に DNS アドレスとデフォルトゲートウェイ (ルーター) のアドレスを配布できます.
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