先に写真なんぞを
こちらにまとめてあります。
Canon EOS-10D にて撮影
Panasonic LUMIX FX-7 にて撮影
冬の白川郷って見たこと無いなぁ
「冬の白川郷を見たい」

今回のツーリングはそんなふとした事から始まった。
後々地獄を見るだろう事は予想も付かなかったが・・・。

事前の計画は念蜜に。
まずは下調べ。
2ちゃんバイク板の岐阜県スレで状況を聞いてみると、バイクで行くのはお勧めしないが、 路面状況は気を付けてさえいればなんとかなる状況のようだったので
とりあえず行ってみるか。
ダメそうだったら戻りゃいいし。
という軽い気持ちで出発することに。
荷造りはこけることを前提に十分な対策を。
Panasonic LUMIX FX7 を胸ポケにしまって出撃準備完了。
あとは出撃時間がくるのを待つばかりとなったので就寝。
事前の計画は念蜜に。
なかなか眠れず。

昼過ぎまで寝ていたのが祟ったようで結局寝付いたのは 2時頃。
3時に目覚ましが鳴ったので起床、出発準備開始。
KLX の場合はいろいろと荷物があるのでソレの搭載に時間がかかるが、なんとか出発予定時刻の 4時に間に合った。
寒い中、目の前の幹線道路の反対車線で軽く暖機を行いいざ出発。

ルートは 宇治川ライン→琵琶湖湖岸道路→米原→関ヶ原→長良川のほとり ルートといった、荘川村 (現・高山町) へ行くための通常のルート。
宇治川ラインは凍っているかもしれないなと思っていたが、路面は極普通だった。
だが問題は滋賀県。
近畿圏内でも結構な雪の地。
湖岸道路を走っていると、近江大橋を越えたあたりから雪がちらつき初め、植物センター前にたどり着く頃にはかなりの大雪に。
とりあえずここでレインウェアを着込むことにするが、オーバーパンツの裾を見てみると水滴が。

(|||゚Д゚) 凍っとるやんけ。

いくらはたいても氷が落ちなかったので、それならばとアツアツのエキパイに当ててみたところ一発で融解。(藁
融解したところですかさずタオルで拭き取り問題解決。
あとはレインウェアを着込むが、その合間にも普通に雪が降っているので装備変更も大変。
コンビニの横に止めていたのでコンビニの軒下を借りて装備変更をすることに。
装備変更が終わってシートの上を見てみると雪が積もってるし・・・。_no

先行き不安になりながらも先を急ぐ。
更に雪は強くなる一方だが、更に驚くべき事は琵琶湖大橋手前のストレートが既に異界になっていた事。
道路は軽く踏み固められた雪で覆われ、両サイドの歩道は既に歩くスペースが無く、木々は雪が覆い被さって樹氷のように変貌していた。
一瞬、「ここは本当に近畿か?」と思ってしまったが、北の方に位置するのでまぁこれくらいはあたりまえなのだろうなと思いながら通過。

ここで路面状況を見ながら、ふと「国道 8号線なら車の通りが多いから路面状況も幾分マシではないか?」と思ったので、早めに進路変更をするべく琵琶湖大橋東詰を右折し進路を R8 へ。
R8 に出てみると路面状況はマシではあるが、それでも所々で圧雪路となっているところが多く見られた。
そろそろ給油の頃になってきたので、ガススタに入って給油。
流石に低速走行ばかり続いていたのでガスはそれほど減っていなかったが、こんな雪の中をガス欠で押すことを考えたらさっさと入れてしまった方がよい。
ガススタの兄ちゃんもバイク乗りらしくしばらく談笑していたが、頃合いを見計らって出発することに。

進路は北へ、と言ったところだが、米原の付近で R21 に右折。
すると上りのあたりでやたらと路面が濡れているのでまさかと思って左右を見ると、予想通り融雪水をまいていた。
しかも結構勢いよく放水されているから KLX のエンジン部にも当たる当たる。
当たった途端に水蒸気となって発散するが、シューズカバーを付けていなかったら今頃足下がぐしょぐしょだったに違いない。

KLXのフロント側がえらいことに・・・。
しばらく行くとコンビニがあったのでそこで缶コーヒーとカレーまんを買って朝食。
そろそろ夜が明けて太陽も顔をのぞかせる時間だが、KLX の顔を見てみるとフロントライトバイザーの隙間に雪がぎっしり。(笑)
メットにも結構雪が挟まっていたりする。

朝食を取り終えて再スタート。
ここからは雪が降っていなかったのか、周りの景色には雪の「ゆ」の字もない。
雪が降っていないとこっちのもの。

オレ様の時代キタ━━(゚∀゚)━━!!!

とか訳の分からないことを言いながらフルスロットルで今までのタイムロスを取り戻すべく先を急ぐ。
時間を飛ばして現地入り
ね、猫・・・?
と、その前にこんな物を発見。
作った人はかなり苦労したんだろうなぁというのがうかがい知れるw

雪の壁?
白川郷手前にある道路での 1枚。
これが普通ってんだから尋常じゃないな・・・。

白川郷 内部 #1
天気は上々、蒼い空が時々雲の隙間から見えた。
朝方は吹雪だったのにねぇ・・・。@滋賀県

白川郷 内部 #2
いや、もうなんつーか別世界?
来てホントに良かった!

白川郷の絶景ポイント
これが白川郷の絶景ポイント。
丘の上の茶屋から見ることが出来るので、白川郷に行ったら是非とも御覧頂きたい。

帰りは地獄を見ることに・・・。
時間も押し迫っていたので 1時間ほどで撤収。

帰りは流石に観光客が多いのか、この時期でも車がほどよく通る。
しかも大型バスが異様に多い。

これぞ雪の壁
そんな中見つけたのがコレ。
3m 超えてるよね・・・?

と、帰りの道中雪景色を楽しみながら帰りたかったのだがそうもしていられない。
日が暮れる前に岐阜県、特にこの豪雪地帯から脱出しないと路面がアイスバーンとなり 2輪は走行できなくなる。
しかし時既に遅し、日中の車の移動により圧縮された雪が圧雪路となり、そこに太陽が照って微妙に表面が水化、かなり滑りやすい見た目は圧雪路なアイスバーン化していた。
それに気がついていたのでゆっくりと走っていたが、慣れない道で疲れていたのか、とうとうやってしまった。

がっしゃーん!!

(;゚Д゚)<・・・・・・。

しかし、起こそうと思っても起こせない。
周りをよく見てみると全てがアイスバーン。_| ̄|○
車が普通に走っていくのを横目で見ながらしばらく 1人で奮闘していたが、踏ん張りが効かないために後もう少しというところから起こせない。
しかたがないので後ろからやってきた軽トラの中の人に助けを求めて手伝って貰った。
おっちゃんありがとう、滅茶苦茶助かりました・・・。_no

その後、もう一度 "がっしゃーん!" とこけたが、こちらは踏ん張る場所があったのでなんとか起こすことに成功。
流石に 120kg の KLX がいくら軽いとはいえ、足下が踏ん張れない場所だと起こせません。マヂで。

ちなみにこの時人差し指を思い切り突いてしまったのか、指がほとんど曲げられなくなってしまった。
一応病院でレントゲンを撮ってもらい問題なしとのことだが、この出っ張りは非常に気になる・・・。
なお、1ヶ月経った今でもこの出っ張りは収まっていない。

で、2回目にこけたときに疲れでしばらく起きあがれなかったのだが、目の前を走っていく車がコーナーで普通にドリフトしている罠。
見ているこっちも正直 ((((;゚Д゚)))) ガクガクブルブル。
ドリフとしながら普通に走っているこちらの方々凄すぎ。

恵みの高速道路
御母衣湖周遊道路を抜けて市街地へ。
そこで給油をしてから道を聞いてみる。

高速道路、凍ってないですかね?

この市街地からは、荘川 IC から高速に乗って帰る道とひるがの高原経由で帰る道の 2種類がある。
しかし、ひるがの高原経由だと、あの地獄のアイスバーン道路を通らなければならない。
行きは夜のうちに降り積もった雪が車によって圧雪されているだけなので気をつけていれば滑ることはなかったが、夜が明けて日が照ってくると、太陽によって溶かされた圧雪路の表面が気温と圧雪の冷たさで氷となり、それは恐ろしいアイスバーン路面となる。
しかも行きに確認した限りでは全ての路面が圧雪路となっていたので、高速を使えなければまさに地獄を見るところだった。
しかし、話を聞いてみると問題は全くない模様。
指も怪我していることだし今回は大事を取って荘川 IC から高速で枚方東 IC まで走ることに。

荘川 IC を入ってみると、路面は全く問題なく、チェーンを装備している車も皆無。
ひるがの SA でコーヒーを飲んで怪我したところを確認しながら、やっとほっと一息付ける路面状況になったことに喜ぶ。
あとはいちもくさんに自宅に帰るだけ。

自宅到着
自宅に到着したのが何時だったかは忘れてしまったが、無事到着することが出来た。
滑らない路面って素晴らしい・・・。
後日談
こけてからハンドルに違和感があったのだが、どうもハンドルが曲がっていたようだった。
で、日が変わってから確認してみたところやっぱり曲がってるっぽい。
新しいハンドルを買ってきて取り替えのために外したところ、やっぱり曲がってた・・・。。・゚・(ノД`)・゚・。

教訓。
冬の白川郷を見たければ自力で行こうなどとは考えない方がよい。
行くならば絶対にスタッドレスタイヤを装備した上で。
もしタイヤ交換なんざしてられないが行きたい!というのであれば、公共交通機関を使えばよい。
どうやらどこからか直通バスが出ているらしい・・・。