Use Secondary-Slave device
 セカンダリ・スレーブのデバイスを使う
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最終更新日:2001/01/23
執筆者:雷獣王GRIFFON

■概要

Xa初代は,通常は ATA 系ストレージデバイスを 2基しか搭載できませんが,特定の機体では制限がありながらも 3台搭載することが出来ます.
そこで,この「3台目のストレージデバイス」を搭載してみましょう.

■条件

3台目のストレージデバイスを搭載しようとする場合,以下のような条件が必要です.

1. BIOS リビジョンは 0.17
2. FDD は 1台のみ
3. 板金する勇気がある
4. セカンダリに接続するデバイスは CD-ROM ドライブと HDD 5. 主に使う OS は Windows 系

1. は最重要です.
BIOS のリビジョンは,確認できているものでは Rev-0.16 及び Rev-0.17 と有ります (幻の Rev-0.15 というのもあるらしいが未確認) が,3台目のデバイスを搭載できたものはこのうち 0.17 のみとなっています.

2. は,現在 FDD が付いているその下に,FDD ベイを加工して HDD 等を取り付けなければなりません.
これはストレージの置き場所が他にないのが理由です.

3. は,そのときに FDD ベイをザクっと切ってしまわなければなりません.
失敗の怖い方にはおすすめできない改造です.

4. は,HDD + HDD では動作しないことを確認しています.

5. は,MS-DOS だと,セカンダリの CD-ROM ドライブと HDD をどちらもアクセスしたときに不具合が出ます.
HDD のみを使う場合は問題は無いようです.

■必要機材

  • 3台目のストレージデバイス - 大抵の方は HDD になるかと思います.
  • 2分岐タイプの IDE ケーブル - 特別なものではありません.
  • 金鋸 - 2台目 FDD 置き場の両サイドをばっさりと切断するために必要です.

    ■作業開始

    まずはファイルベイの 2nd FDD ベイの両サイド切断作業からです.
    実際に HDD を入れてみて,引っかかっている場所の見当を付けて思い切ってばっさりと切ってしまいます.
    切断する場所のヒントとしては,FDD 固定用ネジ穴が付いている細いフレームの両端の部分を切断することでこの橋を切断します.
    別に切断しなくとも,根性次第では,L 字状になっているものを I 字状にすることで,ネジ穴を残せるので確実な固定が行えます.

    それが終わったら,次はストレージデバイスの取り付けです.

    まず,通常の 2分岐タイプの IDE ケーブルを用意します.
    そのケーブルをマザーボード上のファイルベイ下にある IDE コネクタに接続します.

    次に,ストレージデバイスの設定をします.
    CD-ROM ドライブはスレーブに,HDD のジャンパはケーブルセレクト (CS) にしてください.

    作業が終了したら,ストレージデバイスを所定の位置に設置してケーブルを接続します.
    CD-ROM ドライブはファイルベイに,HDD は 2nd FDD ベイに設置します.
    2nd FDD ベイに HDD を置く場合は,HDD の底に厚紙などを貼って絶縁しておいて下さい.

    あとは本体の電源を入れれば HDD 起動メニューにセカンダリの HDD が認識されているはずです.

    ■さて使おう - OS 限定です

    この HDD は MS-DOS でも認識できますが,CD-ROM ドライブが認識できないので,この改造を施したマシンはちょっと特殊な使い方をする必要があります.

  • OS 起動はプライマリ HDD から.
  • OS の再インストール時に CD-ROM ドライブを使う場合は,セカンダリ・ケーブルセレクトになっている HDD を外す.
  • MS-DOS で CD-ROM ドライブ用デバイスドライバは組み込まない.

    上記のような理由から,まともに使える OS は Windows 系のみではないかと思われます.
    最近は Windows 系が多くなってきているので問題はないかと思いますが,MS-DOS がメインならばあまりおすすめは出来ない改造かもしれません.
    (MS-DOS で CD-ROM ドライブ必須の方はもれなくダメでしょう)



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