G400 tune up バナー



■警告

このチューニングには,最悪の場合 BIOS を飛ばす可能性がありますので,そこんとこをよ〜く考えた上で実行に移して下さい.

◆NT4.0 で 1280x960 を使用可能にする◆

E55D の設定で使えるといわれているこの解像度,こちらでは発見できませんでした.
そこで定義ファイル書き換えでこれを実現してみましょう.

■定義ファイルを書き換える

まず,Windows NT4 ドライブの \Program Files\MGA NT PowerDesk\Mon\MGA.mon をエディタで開き,その中で自分が使用しているディスプレイを探します.
私の場合ですと SONY Multiscan 17sf が該当するので


[Sony.Multiscan 17sf]
640X480         = NI, *Vesa_Monitor_@75Hz_(640X480X8.Z1)
800X600         = NI, *Vesa_Monitor_@75Hz_(800X600X8.Z1)
1024X768        = NI, *Vesa_Monitor_@75Hz_(1024X768X8.Z1)
1152X864        = NI, *Vesa_Monitor_@70Hz_(1152X864X8.Z1)
1280X960      = NI, *Vesa_Monitor_@60Hz_(1280X960X8.Z1)
1280X1024.Z1    = NI, *Vesa_Monitor_@60Hz_(1280X1024X8.Z1)
1280X1024.Z2    = NI, *Vesa_Monitor_@60Hz_(1280X1024X8.Z2)
1280X1024.Z4    = NI, *Vesa_Monitor_@60Hz_(1280X1024X8.Z4)
1600X1200       = NA
NTSC            = NA
PAL             = NA

を付け足します.
このとき注意することは,60Hz モードでの定義を使うことです.
60Hz だと一番最低のラインで保証されている垂直周波数なので,リフレッシュレートが追いつかずに画面が崩れることはまずありません.

次に,さらにずっと下の方に


[*Vesa_Monitor_@60Hz_(1280X960X8.Z1)]
PIXEL_CLK  = 108000
H_DISP     = 1280
H_FPORCH   = 48
H_SYNC     = 112
H_BPORCH   = 248
H_SYNC_POL = 1
V_DISP     = 960
V_FPORCH   = 1
V_SYNC     = 3
V_BPORCH   = 38
V_SYNC_POL = 1
INTERLACE_ENABLE = 0

を書き足し,コントロールパネル→ Matrox 表示プロパティ→「モニタ」ペインで該当のディスプレイを選択した後にリフレッシュレートなどの細かい設定をします.
設定したら保存するか聞いてくるので保存するようにします.

もしリフレッシュレートが高すぎて Out of scan range が出た場合は,あわてず騒がず ESC キーを押しましょう.
するとさっきまで正常動作していた値に戻ります.

あとはちゃんと 1280x960 になっているかを確認するために,デスクトップのスクリーンキャプチャを取り (PrintScreen キーを押す),適当なグラフィックツールにペーストしてその画像サイズを見てみましょう.
うまくいっていれば 1280x960 pixels になっています.



◆G400 を G400MAX 化する◆

MAX化してすこしでも速くしてみましょう.(^^;

■G400MAX 化は簡単なものながらもリスク大

そりゃそうでしょう.
オーバークロックで動かすことになるわけですからヘタすれば熱で VGA BIOS が飛びます.
実際,G200 の頃はよく飛んでました.

K6-2 380MHz 程度ではどうも成績が頭打ちになるようですが,K6-III 400MHz にすると鬼のように速くなります.
G400 の底力発揮です.

■用意するもの

  • G400
    あたりまえ.(笑)

  • BIOS 書込ツールセット
    PROGBIOS.exe / DOS4GW.exe
    PIN ファイル及び BIOS を書き込むためのツールセット.
    書込は PROGBIOS.exe で書き込みます.

    BIOS ファイル (897-xx.bin)
    Matrox のサイトからダウンロード可能です.
    PIN ファイル
    G400 から吸い出せる設定ファイルです.(後述)

  • ■手順説明

    1. PIN ファイルを吸い出す

    MS-DOS (DOS 窓 可) でまず PIN ファイルを吸い出さなければなりません.
    下記のコマンドを DOS (窓) で実行すると PIN ファイルが吸い出せます.
    PROGBIOS.EXE -d > mypins.txt
    mypins.txt は PIN ファイル名になります.好きな名前を指定してください.

    なお,吸い出したマスターファイルは緊急時のためにどこかに保存しておきます
    このマスター PIN ファイルがないと,BIOS が飛んだときに復旧不可能となります.

    2. PIN ファイルを書き換える
    Shiba's Homepage の 「G400 いろいろ」の G400MAX PIN ファイルを参考に,先ほど吸い出した PIN ファイルを書き換えます.
    ただし,10,12,28番は変更すると何故かスピードが落ちてしまいますので変更しない方がいいでしょう.

    この書換は BIOS に書き込みますので失敗は許されません.ご注意を.

    3. PIN ファイルを書き込む
    素の MS-DOS を起動させるために一旦再起動します.
    ブート時に CTRL キーを押しながらブートさせると Windows 起動メニューが出ますので,そこで「Step-By-Step」で起動させ,ドライバの組み込みを全て「N」で答え,ドライバを全て組み込まないようにします.
    基本的にはマザーボードの BIOS 書換時の作業と同じ要領です.

    ブートが完了したら,先ほど書き換えた PIN ファイルを以下のコマンドで書き込みます.

    PROGBIOS -i auto -s mypins.txt -k
    30秒ほどすれば書込が終了したことが表示されるので,再起動して Windows を起動させます.
    4. 確認とチューニング
    Windows NT 4.0 では「スタートメニュー」→「プログラム」→「管理ツール (共通)」→「Windows NT 診断プログラム」→「ディスプレイ」タブで DAC の種類の未確認が取れます.
    Windows98 では「コントロールパネル」→「画面」→「詳細」ボタン→「インフォメーション」タブでモデル名と RAMDAC スピードを確認できます.

    Windows NT 4.0
    Windows NT 4.0 プロパティ

    Windows98
    Windows98 プロパティ

    5. Windows NT 4.0 では更に・・・
    Windows NT 4.0 ではさらにドライバの INF ファイルを書き換えることにより,アダプタ名を変えることもできます.
    これは自己満足の世界なので別にやらなくてもかまいませんが,完璧を求める方は次の作業を行いましょう.

    ドライバセットの中に MGA64.inf がありますが,その中の

    %Matrox% Matrox G400 = mga64
    を見付けて下さい.見付けたらその行をコピー&ペーストし,

    %Matrox% Matrox G400MAX AGP = mga64
    に書き換えます.
    あとは「ディスプレイの種類」にて書き換えた MGA64.inf を使ってドライバをインストールします.
    すると「ディスプレイの種類」の「アダプタの種類」が G400MAX に変わります.

    Windows NT 4.0 - ディスプレイの種類
    Windows NT 4.0 - ディスプレイの種類

    ■ベンチ結果

     ★ ★ ★  HDBENCH Ver 2.681  ★ ★ ★ 
    使用機種   Tekram P5MVP-A4
    Processor  AMD K6-2 380.4MHz [AuthenticAMD family 5 model 8 step 0] 
    解像度     1024x768 1677万色(32Bit)  
    Display    Matrox G400 AGP
    Memory     261,556Kbyte
    OS         Windows NT 4.0 (Build: 1381) Service Pack 5 
    Date       1999/ 7/22  13:37
    
    IDE CD-ROM (ATAPI 1.2)/Dual-channel PCI IDE Controller 
      IBM-DTTA-350640         T54O
    
    IDE CD-ROM (ATAPI 1.2)/Dual-channel PCI IDE Controller 
      SONY    CD-ROM CDU77E-NE1.2g
    
    AMD PCI SCSI Controller/Ethernet Adapter
      CONNER  CFP1080S        4649
      IBM     DPES-31080      S42A
      CONNER  CFA540S         0909
      TOSHIBA CD-ROM XM-3401TA0283
    
      ALL   浮    整    矩    円   Text Scroll DD  Read Write Memory Drive
    24544 26380 33762 36376  8288 47292  1691  37 10567  9142 21293  C:10MB (G400MAX / 32bit)
    23755 26380 33762 33472  8177 44784  3412  37 10469  9241 21302  C:10MB (G400MAX / 16bit)
    24224 26374 33761 36352  7997 45482  1484  37 10512  9093 21287  C:10MB (G400 / 32bit)
    24169 26365 33761 34856  8078 46140  2902  37 10512  9472 21290  C:10MB (G400 / 16bit)
    
    K6-2 ではどうも頭打ちになっているような気がします.
    しかし,K6-III に載せ替えると爆速になり,450MHz では ALL 42000 を越えました.(汗)



    ◆Windows98 におけるチューニング◆



    ■レジストリバグ解消

    Win98 で G400 を使うと,レジストリバグにより

    ・AGP がなぜか x1 で動作する.
    ・ハードウェアアクセラレーションが効かない

    というような害があります.
    そこで,Shiba's Homepage においてある G400 Utilities でレジストリを設定します.

    基本的には右下から 2つ目のチェックボックス以外は全てのチェックボックスにチェックをします.
    これによりハードウェアアクセラレーションが効くようになり,Final Reality の選択ボックスに「Hardware〜」を選択できるようになります.



    ◆関連リンク◆



  • Shiba's Homepage
    G200 / G400 ユーザーの集まりで G200 / G400 メインの情報を提供している.さらに G シリーズ用ユーティリティを公開しているので,G400 on Win98 のレジストリバグもこれで直すことが出来る.会員も募集中.

  • 黄金時代
    Matrox 系のカードのチューン及び BIOS 破壊時のリペア方法などが掲載されている.チューン前にはかならず「Matrox VGA BIOS 復活虎の巻」を見るべし.

  • Power Strip
    グラフィックカードのチューンナップツール.色々なカードを 1つのソフトでサポートしているので楽.



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