K6-2 & P55C-ECO-R2A 及び K6-2 & MTSA-M1T & S1 下駄で試してみたのですが,このマシン,どうも K6-2 とは凄く相性が悪いようでピポりもしませんでした.(汗)
そんなわけで,成功率も高い P55C-233 を載せてみようと言うわけです.
- P55C-233
- 今となってはゲットしにくい CPU.Xt 初代を持とうと考えている方は早めにゲットしておきましょう.
- 電圧変換下駄
- P55C だから,電圧を 2.8V に降圧できるものであればどんな下駄でもかまいません.
- 薄型 CPU クーラー
- 薄型でないとひどい目に逢います.(激汗)
1. CPU と下駄を合体!
合体させるときはべつに叫ばなくてもいいのであしからず.(ぉぅぃ
下駄の電圧設定は 2.8V に設定しましょう.
CPU クーラーは薄型を用意しましょう.でないと下駄の高さが災いして,CPU クーラーが HDD ベイに干渉し,HDD が増設できなくなります.
さらに,クーラーの向きはできれば吸い上げの向きになるようにしたほうがいいです.
吸い込みだと HDD の熱風を吸い込み,熱風が CPU に当たり空冷の意味をなさないからです.
実際,一体型 PC は CPU の上部が電源というかなり酷な環境で,吸い込みにするともれなく熱暴走するようです (情報提供:やすV10/C4R さん).
2. CPU ソケットに CPU ユニットを装着する
HDD 増設ベイから HDD を取り出すと CPU を拝むことが出来ます.もとの P54C-90 を取り外し,CPU ユニットに交換します.
このとき,HDD ベイを貫通するように CPU ユニットを入れれば上手く入ります.
下駄の電源コードは HDD ベイの向こう側 (MB 上を這わす) へ通し,CD-ROM ドライブへと繋げましょう.
あとは HDD をベイに装着すれば CPU 換装は終わりです.
ちなみに CPU ファンが HDD とほとんどすれすれの状況になるとは思いますが,CPU ファンが吸い上げの向きであれば,HDD からの熱風を拾わないので問題ありません.
HDD に CPU の廃熱が当たりますが,HDD は HDD クーラー (80mm ファン) が冷却しているのでこれも問題無しです.
HDD 増設ベイにハーフハイトの HDD を装備している方は,その上の標準 HDD ベイにハーフハイト HDD を移動,そこにあった薄型 HDD を HDD 増設ベイに移動させると CPU ファンの排気もしやすくなります.
なお,内蔵 IDE インターフェイスがもとからないので,BIOS で内蔵 IDE インターフェイスを切るという小細工はせずに済みます.
3. 起動と電圧調整
配線が全て終われば電源を入れてみましょう.
ここで PARITY ERROR - BASE MEMORY が出れば,電源ボックスの電圧調整が必要です.
電源ボックスには,筐体前から見ると,右と左に 1つずつボリュームが付いています.
これは,右側が 5V 系の調整,左側は 12V 系の調節をするモノで,今回は 5V 系をいじります.
まず,デジタルテスタで HDD 電源コネクタ (メス) の 5V ライン (赤&黒) にテスタ棒をつっこみます.
本体の電源を入れ,電圧を確認してみましょう.
おそらく 5V も出ていないと思います.
そこで,右側のボリュームを左に微妙に回しながら,まずは 5V まで昇圧します.5V きっかりに出来ない人は 5V をちょっと越えたあたりで止めましょう.
次に,リセットボタンを押してパリティエラーが出ないかを確認します.
ここでパリティエラーが出れば,ボリュームをほんのちょっと (電圧にすると 0.05V 〜 0.1V) だけ昇圧してやります.
これでほぼパリエラはなくなります.
しかし,これだけでは WindowsNT 4.0 を入れたときに時折 KNI Parity Error で落ちる場合があります.
そんな場合は最終手段として,CPU にかかる電圧を少し昇圧するしかありません.
今回は 2.8V が CPU にかかっているので,これを 2.9V (Cyrix 6x86MX のコア電圧と同じ) にしてやります.
P55C の最大コア電圧は 3.7V とかなり幅のあるものなので,昇圧による不具合は発熱以外は特にないかと思います.
こうすることにより,P55C おけるパリエラは全てなくなるでしょう.
|