ここでは頭部の兜部分と顎の部分の固定方法から首部分の可動までを説明します．

1.上下顎改造

上下顎です．

これは本体と一体整形されている首の内側に収まる部分なのですが，これを田宮のレザーソーで綺麗に切断します．

次に下顎を左右で挟んでいるところがスカスカなので，下顎両側のピンを切断します．
そこに 3mm の貫通穴を空け，無理矢理 3mm プラ棒を差し込んで顎側のポリキャップジョイントとします．
両側の挟むパーツには 3mm 穴ポリキャップが埋まるように綺麗に穴を掘り，その穴にポリキャップを埋めてプラ棒の受け側とします．
あとはこのポリキャップに先ほど無理矢理差し込んだ 3mm プラ棒の両端を通して可動式とします．
これで下顎の独自可動が可能となります．

ここで注意しなければならないのは，プラ棒を差し込むための穴を開けるときにまっすぐに開けなくてはならないことです．
これがちょっとでもゆがむと下顎が歪んではまります．(汗)
貫通穴を空けるのが難しい場合は，左右に深さ 3mm ほどの直径 3mm の穴を掘り，そこにプラ棒を差し込んでもいいでしょう．
しかしそうすると今度はプラ棒の中心線が左右で狂ってしまい，これもまた一歩間違うと歪んではまります．
卓上ボール版などを持っている人ならば「ちゅるるるる」っとやればまっすぐに穴が空きますが，ピンバイスのひとは注意して穴を空けるしか今のところの方法はないです．

下顎の独立可動改造が終わったら，今度は兜との接続用ハードポイントの増設に入ります．

これはプラ角棒で顎側のハードポイントベースを作成し，そこに丸棒でハードポイントを設けます．
兜側にはそのハードポイントをうけるための穴を空けますが，この位置は顎側のハードポイントで位置決めを行ってください．

位置を決めるのが難しい場合は，丸棒の先を油性ペンで塗りつぶし，乾かないうちに兜側の穴空け予定ポイントへくっつけます．
すると兜側に油性ペンの痕が残るので，そこを目処に 3mm ドリルで穴を空けてください．ミスった場合はなんとかして削るしか方法はありません．(^^;←削ったヤツ(ぉ

さて，今度は首を左右に振るための改造を施します．

1. で改造した上下顎ユニットの裏にプラ板を張り付けて，それをボールジョイントの基部にします．
まずはプラ板を上下顎ユニットの裏の中側にすっぽりはまるように切断します．
つぎに，そのプラ板の中心に 3mm の穴を空け，そこにボールジョイントのカップ側を瞬間接着剤などで固定します．
それが済んだらその基部を上下顎ユニットの裏に接着して完了です．

今度は本体側の首の付け根の改造です．
こうなってるはず(→)なので，この全面をもうちょっとばっさり切り落としましょう．

このばっさりやっちゃった部分にプラ板を張り付けてボールジョイントの基部とします．
プラ板は適度な大きさに切断し，真ん中に 3mm の穴を空けてボールジョイントのボール側を瞬間接着剤などで固定します．

あとはこの基部を本体に接着すればいいのですが，接着してしまうと本体が左右に分割できなくなってしまいます．
それじゃぁどうしようもないじゃないか，という声が挙がりそうですが，私はここにハードポイントを増設してこうやってみました．

これで脱着が出来るようになりました．(^-^)v

これで首がここまで左右に振ることが出来ました．
ちゃんと首を傾げることもできます．(^^;