Xa/U8WにK6-233MHzを載せる バナー

決まり文句

この改造を行った結果に対して,GRIFFON Works ならびに雷獣王GRIFFONは一切の責任を負いません自己責任の元で改造を行って下さい.

始めに・・・

この計画は東京は秋葉原にお店を構えている超級電脳さんのご協力により実現しました.深くお礼申し上げます.m(_ _)m

超級電脳さんのホームページはこちら!!

用意する物

MELCO MTSA-M1T
絶版になったはずの幻の下駄.(協力:超級電脳)

MCUK P55C-K6-S1
電圧を変換するために必要.S1はK6-300MHzまで対応.(協力:超級電脳)

AMD K6-233MHz
Xa/U8Wはベースが60MHzなので210MHzで駆動することになります.(協力:RosenBeetさん)

装着手順とそのほか

1.下駄への装着と本体への取り付け

AMD K6-PR233MHz CPUとMCUKを取り付けるのは,なんら問題ないのですが,M1TとMCUKを取り付けるのが大問題です.
M1Tにはサイドに倍率設定ジャンパが存在しますが,これがMCUKの基盤と当たるので.キッチリ差し込むことができません.
ということで,ある程度の長さを残してチョンパしちゃいましょう.
保証などはなから考えてはいけません.K6換装の行為自体保証外の改造ですから.(笑)

MELCO MTSA-M1T 表面MELCO MTSA-M1T 裏面

なお,K6を装着すると,P55C特有の「IDEデバイスが使えなくなる」は
綺麗さっぱりなくなります. これは嬉しい!!

では早速CPUの取り付けと行きましょう.
1.MTSA-M1Tに黒いスポンジを付けたままMCUKを圧入する.入り具合はMCUKの樹脂製板までざっくりはいるので思い切って圧入する.
ここでちゃんと圧入しておかないと誤動作の原因となるので注意が必要.

2.CPUをMCUKに圧入する.このときMTSA-M1Tには黒いスポンジを付けたままにしておくこと.
入り具合は下駄とCPUの間隔が1mmほどになるまで圧入する事.ここでちゃんと(以下略(笑)

3.好きなファンを乗せる.初代XaはSoket5なのでどうあがいても金具を使ってのファンの固定はできない(っちゅーか,下駄が高すぎて届かへんで).
ということで,MTSA-M1Tに付属している熱伝導両面シートを使うことにする(ほんとうはシリコングリス+金具で固定する方が熱伝導効率はいい).
ヒートシンク裏面にシートを張り付けてK6に接着する.

本体への取り付け さて.ソケットに取り付けます.
向きを間違えないようにしてさっくり入れてレバーを倒しておきましょう.


ファンを付けて内部配線をする
ファンと下駄の電源は内部電源より確保しなければならないので,内部電源コネクタを配線します.
下駄電源供給線は,繋がないとピポとも言わないので注意.
配線が終わったら電源を入れて起動させてみましょう.CPU交換時によく耳にする究極の起動音,「ピョッ!」という音が鳴って起動しました?
起動しない場合はトラブルシューティングへ.

2.ライトバックキャッシュコントローラー「AMDMSR」の設定
Win95が起動したらAMDMSRを導入することにします.これはK6専用キャッシュコントローラーで,使用することにより約10%のパフォーマンスアップが望めます.
これはWin95 DOS専用なので,スタートアップフォルダにショートカットを作って,起動時に自動実行できるようにしておくといいでしょう.書式は以下の通り.

AMDMSR -wt@@m -w15e -wcdd

1番目の@@は,メモリ搭載量を指定して下さい.64MB以上を積んでいる方は「64」に設定します.
2番目の"-w15e"のところは15〜16MB空間のライトアロケートの有無で,"-w15e"で有効,"-w15d"で無効となります.

AMDMSRはここでGETだぜ!

これで作業は終了.あとは耐熱試験なりスーパーπ長時間運用実験なりやって楽しみましょう.
お疲れさまでした.

ベンチマーク結果

PCPC-9821Xa/U8W
グラフィックカードMATROX MGA-II 2MB/PCI
メモリ8MB x2(パリあり)
HDDQuantum 540MB IDE

−HDBENCH編−


 ★ ★ ★  HDBENCH Ver 2.420  ★ ★ ★ 
使用機種   PC-9821Xa/U8W(BIOS Rev-0.17)
解像度     1024x768 256色(8Bit)  
Display    フルカラー ウィンドウ アクセラレータ ボード X/VRAM (Matrox)
Memory     15,756Kbyte
OS         Windows 95 4.0 (Build: 950)
Date       1998/ 5/14  23:27

SCSI = ICM IF-2767/2766 Ver.2.XX (BUS MASTER Mode)
HDC = スタンダード IDE ハード ディスク コントローラ

A = GENERIC IDE  DISK TYPE00    
B = GENERIC IDE  DISK TYPE00    
CD = IBM DPES-31080       Rev S31Q
E = GENERIC NEC  FLOPPY DISK    

Processor  Pentium  90 [GenuineIntel family 5 model 2 step 4] 
  ALL   浮    整    矩    円   Text Scroll DD  Read Write  Cache Drive
 4989  4745  5073  9832  4504 10313    96   0  1981  2191   6171 A:10MB

Processor  AMD K6 210MHz [AuthenticAMD family 5 model 6 step 2] 
  ALL   浮    整    矩    円   Text Scroll DD  Read Write  Cache Drive
10224 13083 16080 17466  7116 20272    96   0  2040  2261  13604 A:10MB

Processor  AMD K6 210MHz [AuthenticAMD family 5 model 6 step 2] with AMDMSR
  ALL   浮    整    矩    円   Text Scroll DD  Read Write  Cache Drive
11219 13108 16111 18901  7409 20223    96   0  1812  2260  21051 A:10MB
−Superπ編−

104万桁で25分52秒をマーク.2回目以降は測定不能に陥っている(現在進行形).

トラブルシューティング

起動音(「ピポ」)がしない.もしくはメモリチェック後に止まる

1.下駄の倍率設定は合ってますか?
最初はクロックアップなどは考えずに説明書の通りに設定して下さい.

2.供給電圧の設定は合ってますか?
供給電圧が規定値より低いとCPUの寝起きが悪いです.

3.下駄はソケットにきちんと刺さってますか?
浮いたりしているとノイズが混ざり,誤動作の原因になります.

4.下駄電源供給用コネクタにコネクタが刺さってますか?
下駄はこの電源供給用コネクタでCPUに電源を送っています.

5.ソケットにCPUがきちんと刺さってますか?
よくあることです.下駄との隙間が1mm以下になるようにしましょう.

起動中または操作中にフリーズする

1.供給電圧の設定は合ってますか?
供給電圧が規定値より高いと高発熱の原因になります.

2.ファンはちゃんと回ってますか?
コードが邪魔していたりして動いてないときがあります.

3.ベースクロックをオーバークロックさせていませんか?
2ndキャッシュがマザーボード直付けならば,2ndキャッシュのチップにヒートシンクを付けてみましょう.

CPUが異常に熱い

1.供給電圧の設定は合ってますか?
供給電圧が規定値より高いと高発熱の原因になります.

2.ファンはちゃんと回ってますか?
コードが邪魔していたりして動いてないときがあります.

フロッピーディスクが読めない
→CPUが熱暴走している可能性があります.こちらで同様の症状が確認できました.よく冷える空冷ファンで冷やしてあげましょう.

Windowsで起動中にエラーが出る
→有名な話です.起動時のアニメーションCGを消すことにより解決します.
 ルートディレクトリにあるMSDOS.sysの中の「Logo」を「0」にします.(Logo=0)

現在は・・・?

もうそろそろM2と交換して稼働実験しなきゃダメなんですが,どうもM2とは相性が悪いらしく,LHaで圧縮作業をしていてもハングアップしてしまうという始末.とりあえずINTELSATでメモリスピードを上げてみては?という意見もあるので試してみることにする.
なお,MMX化についての参考資料などはこちらにまとめてあります.


5/22 : 6x86MX-PR200+GP → 結局玉砕.(笑)INTELSATでパラメーターいじってみましたがだめでした.(T−T)

注意

K6はコア電圧2.2V以外の物はかなり熱くなるので,CPUの空冷に気を付けましょう.


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