WinAmp Radio
 Winamp でインターネットラジオ バナー

某チャットで SHOUTcast ラジオができることを知り,おもしろそうなので試してみました.
ここで鯖を建てるまでのややこしかった作業を一挙公開します.



■インターネットラジオについて

やることは電波のラジオと同じです.
早い話が電波がネットワーク上に流れ出るデータに置き換えられただけの物となります.
で,こうなると,通常の電波を使ったラジオよりも格段に楽に個人がラジオを展開することができます.

■今回構築するラジオ鯖のブロックダイアグラム

[ Radio Server ]
[ Microphone ]
(音声入力デバイス)


[ Nullsoft Line Recorder (WinAmp Plug-in) ]
(ここで音声を受ける)


[ SHOUTcast Source for Winamp (WinAmp Plug-in) ]
(ここで入力された音声を SHOUTcast Server へ渡す)


[ SHOUTcast Server ]
(WinAmp からの出力をネットワークに流す)


Network
(LAN,Internet,etc...)


[ Music Client ]
[ WinAmp ]
(デコード及び再生)

■必要なモノ
マイク
普通のやっすいマイクで十分です.
キーボードを打ちながらの作業を考えると,アプティバなどについてくる首長の据え置きマイクの方がいいでしょう.

WinAmp Ver-2.5 以上
マイクから音声を受けたものを処理し,さらに SHOUTcast Server へ音声データを送るための入出力デバイス.

Nullsoft Line Recorder
マイクからの音声を受けるための Winamp プラグイン.

SHOUTcast Source for Winamp
SHOUTcast Server に Winamp から出力されたデータを渡すための Winamp プラグイン.

NULL Output Plug-in for Winamp
音楽出力デバイスをカット (厳密には null 出力) するための Winamp プラグイン.
Winamp Ver-2.5 以上には標準で入っています.

SHOUTcast WIN32 server v1.10
SHOUTcast Source から出力されたデータをネットワーク上に流すストリーミングサーバー.

Layer 3 Codec (Licensed by Microsoft for Netshow Server Tools)
SHOUTcast Server に音楽データを送る際に Layer 3 に変換するためのコーデック.(Microsoft Netshow Server)

■セッティング
1. GET したファイルの展開 - SHOUTcast Server
GET した SHOUTcast WIN32 server を適当なディレクトリに展開します.
設定はデフォルトで OK です.

2. GET したファイルの展開 - WinAmp
GET した WinAmp を適当なディレクトリに展開します.

3. GET したファイルの展開 - Winamp プラグイン
GET した Winamp プラグイン を,Winamp をインストールしたディレクトリの下にある PlugIn に展開します.

4. GET したファイルの展開 - MPEG Layer-3 コーデック (NetShow)
GET した MPEG Layer-3 コーデック (NetShow) をインストールします.
インストールオプションは「すべてインストール」を選択して下さい (ラジオボタンの場所で言うと,家のラジオボタンになります).
なお,このプログラムは英語版なのでご注意ください.:P
インストールした後は一応念のために再起動しておきましょう.
再起動後にコントロールパネルの「マルチメディア」→「デバイス」→「オーディオ圧縮 CODEC」→「MPEG Layer-3 CODEC」をダブルクリックし,「このオーディオコーデックを使う」が選択されているかを確認しましょう.
もし選択されていなければ選択しておきます.

5. ラジオ鯖上の WinAmp の設定
1. [Option][Preferense][Plug-ins][DSP/Effect][SHOUTcast Source for WinAmp V1.10 (dsp_sc.dll)]をセレクトします.
セレクトしたら [CLOSE] ボタンを押して設定画面を閉じましょう.

DSP Plug-in Select / バージョン番号が違いますが気にしないでください(汗)

2. タスクバーの SHOUTcast Source アイコン をクリックし,設定画面を出します.

SHOUTcast Source Main window

3. Format 〜 横の [SET] ボタンをクリックして Layer-3 圧縮率を変更します.
 ここではインターネットでの使用を考えていますので,なるべく低いビットレート をセレクトして OK ボタンを押します.
私の場合ですと,DJ メインで 8Kbps / 11KHz Mono,BGM メインだと 18Kbps / 11KHz Stereo を選択しています.
これ以上になるとどうしても音飛びが発生して気持ちよく効くことができません.
音質は Microsoft のインターネットラジオと同じかそれより少し上程度です.

MPEG Layer-3 Settings

4. Server 〜 横の [SET] ボタンをクリックして SHOTcast Server の所在を設定します.
SHOUTcast Server は Winamp と同じマシンで起動しているはずなので,設定は以下のようになります.
パスワードはデフォルトで SHOUTcast Server と合っているので変更してはだめです.

MPEG Layer-3 Settings

5. 設定完了 とりあえず Winamp を再起動しておきましょう.

■配信開始
0. マイクロフォンを有効にする
タスクトレイ上のスピーカーアイコンをダブルクリックし,「オプション」「プロパティ」「音量の調整」ラジオボタンを「録音」にします.
「Microphone」にチェックを入れ,OK を押すとマイクロフォンのボリューム調整および選択が可能になるので,「選択」チェックボックスにチェックを入れ,マイクロフォンのボリュームを適当に調整します.
このボリュームコントローラーはしばらく表示したままにしておきましょう.

1. ラジオ鯖上で WinAmp と SHOUTcast Server を起動
起動順序はどちらが先でもかまいません.

2. SHOUTcast Server との接続
SHOUTcast Server が起動し終えたら,ラジオ鯖上のマシンのタスクバーに乗っかっている SHOUTcast Source アイコンをクリックして SHOUTcast Server に接続しましょう.
接続ボタンは下図の [Connect] ボタンです.

SHOUTcast Source Main window

SHOUTcast Server が起動していないうちに WinAmp で演奏を始めると「鯖が見つからへん.」とエラーが出ます (大阪弁では出ないので安心して下さい (を)).

接続が成功するとボタンが [Disconnect] に変化し,しばらくするとボタン横にストリーミングデータ量がでます.

WinAmp Null out Plug-in

3. いよいよトーク開始
WinAmp の適当なところ (タイトルバー部分が適切) を右クリックして [ Play Location ] を選択するか,WinAmp をアクティブにして CTRL + L でロケーションウィンドウを開きます.

WinAmp Location Window

ロケーションウィンドウのテキストボックス内に以下のアドレスを打ち込みます.

linerec://localhost
[ Open ] をクリックすると,演奏時間表示がインクリメントされてゆくので,あとはマイクに向かってしゃべれば OK です.
マイクに向かってしゃべると,先ほどから表示されているボリュームコントローラーのマイクロフォンコントロール右にあるレベルメーターが反応するはずです.

■エラコレ

まぁなんですか.エラーコレクションの略ですわ.(^▽^;>

  • ICY 401 - Service Unavailable - Connection Closed. (for Client)
    鯖側で WinAmp のストリーミング配信が停止しています.
    また,鯖の設定を変更した後にもこのエラーが出ます.
    しばらく待ってからもう一度トライしてみましょう.

  • Error connecting to server (for Server)
    SHOUTcast Server がまだ起動していないうちに鯖側で SHOUTcast Server に接続しようとしました.
    先に SHOUTcast Server を起動し,起動が確認されてから WinAmp を再生して下さい.

    また,SHOUTcast Source がすでに接続済みの SHOUTcast Server に接続しようとしたときにもこのエラーが発生します.
    1つの SHOUTcast Server には 1つの SHOUTcast Source しか接続できませんのでご注意を.

  • ■おまけ - ストリーミングバッファの指定

    受信側でストリーミングデータのバッファを指定できます.
    「Option」→「Preference」→「Plug-ins」の「Input」で「MPEG audio decorder plug-in」をダブルクリック→「Streaming」がバッファ指定の場所です.
    ここの「Streaming Prebuffer」の上と下のスライドバーでバッファ量を調節します.
    バッファサイズは最大で 64KB.
    設定のこつは,下のスライドバーは上のスライドバーよりも大きめに設定しておきます.
    上下のスライドバーは,少なければ再生ボタンを押してからの立ち上がりが速いですが,接続が切れたときのリカバリーに弱い (音飛びが頻繁に発生する) ですが,大きいとその逆に立ち上がりは遅いですが,リカバリーに強い (音飛びが発生しにくい) です.



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