2004/10/27
強い余震発生。
震源地では震度6弱だそうな。

うちの辺りは震度4くらいだった模様です。

今回も、パソコンラックが若干移動している辺り・・・なかなか強烈だったみたいです。


この余震に関して、うちの被害はありませんです。





緊急報道企画?新潟中越地震 - 車中編 -


時間が経過するとともに情報が少しずつ入る。

とはいっても、電話をした方々の情報がメイン。

JR サイドの報告は差し障りのない感じの部分だけという感じ。

脱線した車両があるとか、そういった不安要素に関しては触れていなかったハズです。

トンネル出口と停車した位置の距離に関しても、コメントしてもらっていないですしね。

その辺りは、災害対策マニュアルか何かがあるのではないかと思うんですが・・・

どうせ分かる事ですので報告しても良いかな?とか思ったり。


だが・・・トンネル内に緊急停車しているのは精神衛生上好ましくないです。

徐行運転で、せめてトンネルの外に出る事が出来ないものかと思ったのは私だけでないようです。

皆さんそう感じていたようで、そんな話がチラッと聞こえます。

意図的に運行しなかったのか、出来なかったのは不明ですが・・・

トンネルが崩れてしまって、埋まっているのではないかと勘ぐってしまいます。


本当なら、この時点で 睡眠 を取っておいた方が良いでしょう。

しかし、被害状況とかの情報がないし、自宅や家族がどうなっているかも分からない。

やはり、トンネル内で電波が使えないというのは、今の御時世では相当な痛手でしょう。

携帯電話が使えれば、通話やインターネットに接続したり出来ます。

# ただ、使えたとしても接続は出来なかったカモしれませんけど。

そういった情報不足が不安になるのでしょう。

じっとしていて何もする事がないので電話の列に並ぶという方もいたようです。


で、さらに時間が経過していく訳なんですが・・・この先どうなるのか?という疑問も出てきます。

車中泊なのか、脱出移動するのか。

とはいっても、その辺りは JR サイドのコメントを待つ事になります。

不思議な事に、そんな時は見ず知らずの方でも気軽に話が出来るモノです。

結構・・・和気藹々という雰囲気で色々な話をしていました。

不安を取り除く為の人間の本能なのか、連帯感なのかは分かりませんが。


そんな時に、コメントが入りました。

越後湯沢駅から、バス1台と職員11人が機材を持って救護のために向かっているとの事。

つまり、移動するという事ですな。

私の乗っていた車両は、冷静沈着な方ばかりだったようで・・・

騒ぎもせず落ち着いている方ばかりでした。

そんなメンバーだから分かったのカモしれません。

バス1台 だと、移動するのに何時間掛かるか分からないと。


確かにそうです。

自分の乗った車両の乗車具合を見て、ザッと計算した感じでは400〜450人くらいかなと。

仮に、45人乗りだとしても10往復です。

まぁ、脱出するとして・・・先頭車両からになるだろう。

優先なのは、お年寄り・子供・病人・・・女性も優先されるだろうから・・・

後ろの方の車両に乗った男性は、後になるだろうな・・・

という事で、雑談をしたりしてまったりと過ごす事に。


そんな時に、救護部隊が到着したとのアナウンスが入る。





緊急報道企画?新潟中越地震 - 脱出編 -


ここで初めて概要が分かる事になる。

JR サイドも、良く聞くように念を押しコメントを開始する。

乗っていた新幹線に関しては今後運行出来ない。

用意出来たバスというのは25人乗り。

そこで、25人を1つのグループに分けて脱出する。

その中でリーダーを決めるが、これは若い人にやってもらうので募集しますとの事。


脱出ルートは、線路脇を通り、横道に入るが・・・最後は1km の階段との事。

それをクリアすると、最後はバスで駅まで送ってくださるという。

あと、所持している荷物は、全部持って降りる。

但し、重い荷物とかはリーダーや他の若い人が分担して手伝って欲しいとの事。

そんな感じのコメントが入った。


そこで、リーダーをして頂ける方は集まってくださいと言うのだが・・・

若い人という表現は微妙な感じがする。

結構歳でも若いと思っている人もいるカモしれない。

まぁ、この場合は・・・20代といったところか。

個人的には・・・JR サイドが、お願い出来そうな人に頼んだ方が良いような気もする。


それと、荷物を全部持って降りるというのは疑問点が残る。

貴重品を持って降りるのは、頼まれなくてもそうするだろう。

当日は、結婚式や法事帰りの方も結構いたようだし、そういった方々はそれなりに荷物が多い。

本人が希望し紛失等に意義を言わない承諾を得られるなら、荷物に名前や住所等を記載し・・・

後で配送した方が避難がスムーズに行われると思う。

一応、この点は進言しておいたが・・・今後どうなるかは不明である。


そうこうしているうちに避難が開始された。

移動には時間が掛かるし、25人単位ではなかなかと進まない。

4組ほど脱出した時点で、少し待つような感じになった。

しかし、その後にバスが1台追加出来たようで50人単位での移動が出来るようになる。


乗客の中には、バスの数が少ないと不満を漏らす人も居たが・・・

非常時にそれを言ってはいけないと思う。

そう簡単にバスが転がっている訳ではない。

しかも、列車の不具合ではなく地震という天災。

1台用意出来ただけでもラッキーと思わないといけない。


私は最終組で脱出する事にする。

早く帰りたいとは思うのだが、その時間に駅に行っても路線が稼働しているとは思えない。

大体・・・そういった場合に焦ってもどうにもならないからである。

ちなみに、時間は AM 2:00 頃になっていた。


で、最終組のメンバーだが・・・そういった考えの人が残るのだろう。

年齢はバラバラだが・・・ゆとりがあるし笑いも出る。

リーダーになった人がいたんですが、その方は何と女性の方で20代くらいだと思う。

残った人に声を掛けて励ましている。

皆さん頑張りましたね〜 という呼びかけに対して・・・

あなたが一番頑張ったんじゃないの? と答えたそれなりの年齢な男性の方が居た。

そういった人をダンディーと呼ぶんだろうな・・・と感じました。

拍手が起こるくらいなので皆さんそう感じたのでしょう。


あと、車掌さんがリーダーの女性の電話番号をさりげなく聞いていました。

後でお礼をするのが目的なんでしょうが、そんな匂いを感じさせないように聞く。

なかなかと上手いテクニックだと思いました。





緊急報道企画?新潟中越地震 - 移動編 -


最終組なので、残っている人がいないか確認して移動開始。

で、扉の外に出る訳だが・・・集合した場所は2階の客室。

はしごのような橋が掛けられていて、そこを渡って線路に降りる。

足下に気をつけてください! という声が外から掛かる。


揺れるし微妙に滑るような感じがして、確かに渡りにくい。

投光器で照らされて眩しいくらいというのもあるだろう。

しかし、それ以前に・・・時間的に見ても足下がふらついても仕方がないと思った。


線路に降りると足下を照らしてくれているスタッフの方々がいる。

よく見ると、◎のような段差のあるヘコミのようなモノが転々としている。

そういえば、ここは線路なんだな・・・と改めて感じました。

今まで走行していた新幹線が停車している横を歩いて通り過ぎる・・・

というのも妙な雰囲気になります。


進んでいくと、今度は横道に入る。

その入り口にもスタッフの方がいて誘導する。

そこは高さが低いので、足下と頭上に注意してください! との声が掛かる。

その先は頭上が低い場所が続く。

少し前屈みになるので動きにくいかな。

横には地下水なのか、雨水なのか分からないが流れていて肌寒いような気配を感じる事が出来る。

地下を通っている事を実感出来る瞬間でもある。


たぶん、工事の時に使って、メンテナンスとかに使うんだろうな・・・

普通に考えると、一般人が入れる場所ではないな。

と考えると貴重な体験をしているような気がして妙な気がしてくる。

その後は、天井が高いところになったので問題はない。

しかし、今まで右側を流れていた水が、左になったり両方になったりする。


そういった辺りは、懐中電灯で照らしてくれて注意を促してくれました。

が・・・よく見ると、スタッフの方ばかりではない様子。

地元の消防団の方々が応援に駆けつけてくださっている模様。

聞いてみると、消防団の方々も初めてトンネルに入ったそうです。

また、荷物が重くないですか?持ちましょうか? と声を掛けてくださいます。

スタッフや消防団の方々は長靴を履いて水が流れるところを歩いて懐中電灯を照らしています。

そこは階段ではなくて坂という状況。

それなのに、そういって頂けるのは有り難い事です。


で、問題の1km の上り階段。

一段一段の高さは低いが縦に長いので、足幅を広げる必要がある。

で、階段部分だけを見た感じでは急になっている気はしないが・・・横を見ると結構急です。

歩いて少し止まる・・・また歩いて少し止まる・・・そんな感じの流れでした。

やはり、これが結構応えましたね。

出口では、お疲れ様でした・・・御苦労様でした・・・と声を掛けてくださいます。

いえいえ・・・その言葉は皆さんにお返し致します。

という感じで声を掛けてバスまで歩く。


途中に民家が数件あるのですが・・・家の明かりを付けたり車で照らしたりして・・・

出来るだけ歩きやすいようにしてくださっています。

時間は AM 2:30 をまわっているハズです。

現地の皆さんの暖かい気持ちが感動的でもありました。


その後は、バスに乗って越後湯沢駅まで。
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