DALI OBERON 1について。
導入当初は「すご〜い!」と思っていたが聴いているうちに
- 単に柔らかいだけで解像感がない
- なんかAMラジオっぽくなるシーンが割と多い→BASSとTREBLE上げで暫定対応
- 周りの評価となんかちがう
となっており不思議に思っていたが、試しにChatGPT先生とGemini先生に相談しながらセッティングをするとアラフシギ!音が全く変わって良くなったじゃありませんか!
この1年間我は一体何をしてたんだ、OBERON1ちゃん、あなたの実力を1年間も棒に振っていてごめんなさいとスライディング土下座をするレベルで変わった。
長いので分割。
というわけでDALI OBERON 1のセッティングがやっと決まった。
SP間隔は内側間隔で60cm。これはBENQ PD2705Qを挟んだ状態でこれ以上広げることは物理的に無理。
リスニングポジションはバッフル面から75cmくらい。
この状態でSPを内振りで7度。
これが現状で一番音の定位が決まり中抜け感の無い明瞭な音になる。
ニアフィールドよりも狭い「デスクトップオーディオ」。
DALIとしては「内振りをせずとも良い」とは言っているが、これは「するな」ではなく「しなくてもよい」=「した方が良い場合も有る」と捉えた方が良い。
実際に当方の環境ではニアフィールドより更に小規模の「デスクトップオーディオ」となっているが、ここまで狭いと流石に内振りせざるを得ないようだ。
[機材]
DAC: TEAC UD-505
アンプ: Marantz PM6007
この状態で以下のソースを試聴した。
- 「竈門炭治郎のうた(OST版でサビまで)」
-
奥行き感と楽器の表現力の確認。
この楽曲は前半のヴォーカル+ピアノ+笛による緩く静かな雰囲気の音から一変、数多くの楽器と沈み込むようなベースによる壮大でがらりと音楽の雰囲気が変わるが、この前後で表現力が弱いSPの場合、前半は良いが後半は板のような音になってしまい分離感どころの話ではなくなるものがある。(例:ONKYO D-N9EX)
OBERON 1はこの変化を最後まで描き切り多数の楽器が加わっても破綻しない。それぞれの楽器の位置関係や奥行き感もしっかり保たれている。
また、笛の音は滑らかさの中にしっかりした響きがあり、決して「柔らかい音」ではない。これは「芯があるのに柔らかい描写のポートレートレンズ」のよう。
ちなみに例に挙げたD-N9EXでは先述の通り音が増える後半部分では完全に「平面(板)」になってしまい聴くに堪えない。ただ、この子はピアノやフルートなど中高音で音数が少ない場合は非常に良い響きをするので、そういう楽曲を聴くには向いている。音数が多いと途端にヘタレになる子。
- somunia「merrow」
-
主に音の広がり、低音の質、ヴォーカルの響きを確認する楽曲だが、実際にはそれ以上に多くの項目を確認できる。
出だしの幼く甘い歌声はトゲが無くシルキーで響き渡り、その後すぐに深めの低音があるがこれは重すぎない程度にしっかり存在感を示す。
それを越えて0:46頃からはサウンドが左右にふんわりと浮遊感を持って広がるのが心地よい。
その後すぐにカリカリとした楽器と音の高い楽器の解像感も角が無く綺麗である。
- 宇多田ヒカル「first love 2022」
-
ヴォーカルの定位の確認だが、中央にしっかりガッチリ、ぼやけることなく定位。これは内振りの効果が大きく、SPを真正面に向けるとどうも真ん中で定まらず中央から少し左右に膨らんだ感じになる。
- スタァライト九九組「約束タワー」
-
コーラスの広がりとまとまり感の確認。これはもう出だしのコーラスの部分でセッティングが合ってないと破綻する。当方の環境の場合は真正面に向けると真ん中が無くなって中抜け感が出てしまい「ナンダコレ」状態となる。少し内振りにすることでこれが解消され、コーラスの左右の繋がりがバッチリ適正となった。ちなみに内振りしすぎると左右に並んでいるはずのコーラス部隊が中央に寄りすぎて逆の意味で死ぬ。
- 星街すいせい「Stellar Stellar」
-
出だし10秒くらいの音のまとまり感の確認が非常に重要。セッティングが失敗すると途端にAMラジオを聴いているような感じになり死ぬ。特に当方のような狭い状態でSPを真正面に向けると楽器の音が左右に、ヴォーカルが中央で楽器とヴォーカルの間に何も無くなってスカスカの音になる。しかしセッティングが決まると楽器の音とヴォーカルが綺麗に合わさって歌声と楽器が見事にハモる。
- 星街すいせい「ビビデバ」
-
低音の響きや質の確認。開始7秒程度から始まるベースは必要にして十分。多すぎず少なすぎず。低音ズンドコを求めている人には全く足りないだろうが、全体的なバランスを考えると絶妙なバランスとなっている。
- 松任谷由実「BLIZZARD」
-
28秒頃からのヴォーカルの響きと音の広がり(左右に分離しすぎないか)。28秒付近で広がるエフェクトをまとったユーミンの歌声が、左右へ不自然に引き裂かれることなく、一つの大きな響きとして空間いっぱいに広がる。
- Cowboy Junkies - The Trinity Session「Mining For Gold」
-
空間表現の確認。この楽曲は教会の中央で一発録りしている楽曲だそうで、「教会の中で歌っている」ことを感じられれば合格だそうな。というわけでこれはバッチリ感じられる。
- Cowboy Junkies - The Trinity Session「Misguided Angel」
-
奥行き感の表現の確認。この楽曲で確認するのは「ヴォーカルがどの位置に立っているか」が決め手となる。この場合ヴォーカルが一歩向こうに居るような感じに聞こえれば合格だそうな。
全体を通して聴いていると、一般的には「柔らかく暖かい」と表現されがちだが本質はそこではない。
OBERON 1はむしろ芯があるのに角が無くシルキーで滑らか、そして見通しが良く明瞭度の高い音であり、決して柔らかいだけではない「長時間聴いても疲れない」音である。なお、この「音の質」にはスピーカーセッティングが結構効いてくるので、セッティングが決まっていない場合は曇りがちな音になるので要注意。
音場はしっかりセッティングを出せば無限に広がるわけではないが必要十分な広がりと奥行き感を伴う。この時セッティングをミスると中抜けになったり真ん中に寄りすぎたりするので注意しよう。
低音はズンドコするほどの質量は無いが、音の厚みをきちんと表現出来るだけのしっかりした低音はある。それを感じられない場合は単に楽曲の低音が無いだけである。
セッティングさえしっかりしていれば柔らかさの中に芯のある、まるでポートレートレンズのような素敵な音となるので、「単に柔らかいだけの音」と感じたなら、一度セッティングを見直してみる価値はある。
└ G兄
└ G兄
└ G兄
└ G兄
└ G兄
└ G兄
└ G兄
└ G兄
└ 山銀
└ G兄