周りでポタ赤を買った人が多く、以前から欲しいなぁとは思っていたがそろそろ気分的に買い時か?と思ったのでちょっと下調べ。
対象は「TOAST TECHNOLOGY TOAST-Pro」と「Vixen ポラリエ」。
前者と後者の価格差はほぼ2倍、実売にすると若干それを越えて「なんでここまで価格差があるんだ」と納得できなかったのでちょっと調べてみた。
結果、簡単にまとめると「耐荷重と精度の違い」のようで。
利用者のレビューなど調べた物をまとめてみると
▼TOAST-Pro
- ちゃんとセッティングさえ出来れば 35mm 判換算 300mm の長焦点レンズで星を追い切れる性能を持つ。メーカー公称の最大レンズ焦点距離は 300mm。
- 高電圧 (6V 〜 12V) をかければパワーが出るので多少大型の機器でも駆動できる。公称耐荷重は 4kg。
- 低ピリオディックモーションのためブレが少ない。
- ボディ重量が多少重い (1.5kg)。
- 筐体が頑丈かつ三脚との接合も頑強なのでブレ・歪みが少ない。
つまりは「これ以上を狙うなら中型ポタ赤 (スカイメモや GP2 ガイドパックなど) をどうぞ。」レベルであり、上手く使えば広角の星野撮影から長焦点レンズによる準星雲撮影までこなせる。
可搬が比較的楽、かつ高精度で、長焦点レンズをサポートしているが、初期導入費用に難のあるポタ赤となる。
▼ポラリエ
- ピリオディックモーション値は非公開。2桁秒の可能性は十分有りうる。
- ボディ重量はかなり軽い (700g 強)。
- メーカー公称の最大レンズ焦点距離は 100mm。
- セッティングによっては長焦点レンズの利用も可能だが、点描させるためには多大な労力が必要。また、電源が単三電池2本のためパワーが足りない可能性有り。
- コンセプトは「広角〜標準レンズ+高 ISO 感度+短時間撮影で手軽に星景写真が撮れる」。
つまりは「気張らず気軽に星景撮影するためのポタ赤」であり、それ以上を求めるならハイエンドポタ赤をどうぞ的な。
可搬性は間違いなく最楽で初期導入費用も実売 (経緯計含めて) 4万弱と比較的低価格でユーザーフレンドリーなポタ赤。
ポラリエでも探せば 5、6kgの機材を乗せて長焦点レンズで星撮りをしている人もいるが、それはあくまで例外的な使い方であってポラリエのコンセプトとは大きくかけ離れているしあの筐体にそこまでの重量を預けるのは恐いと思う。
そういうのは高精度で頑丈な TOAST-Pro でやりなさい、ということだろう。
この「高精度」というところだが、TOAST-Pro はピリオディックモーションの値を公表しているが、ポラリエはカタログスペックに載っていないので問い合わせてみたところ「非公開」と言われたので、精度に関しては「普通」といったところか。
つまり「高精度を求めるような物じゃない」というわけでこれもポラリエのコンセプトと一致する。
高精度かつ準星雲撮影を視野に入れたいが携帯性も重視したければ TOAST-Pro (ただし後述する中型ポタ赤よりも高く付く)、主に星野撮影がメインで星雲は二の次であれば導入コストの低いポラリス、といった選択肢になると思う。
これ以上 (本格的な星雲撮影) となるとスカイメモや GP2 ガイドパックなどの中型サイズのノータッチガイドポタ赤を選ぶか、本格的にオートガイダー (誤差修正を自動で行ってくれる) を搭載した電動赤道儀を選ぶかになる。
長焦点レンズで星雲を狙うわけじゃないからまずはポラリスで様子見してもいいかな〜。
TOAST-Pro で長焦点レンズを使った星雲撮影を考えた場合、極軸合わせと重量バランスがキモになるが、それらを完璧にしようとすると
TOAST-Pro + 極軸望遠鏡 + 微動雲台(ニューガイドマウント) + ジンバル雲台
で腰上だけで 15万円くらいになる・・・w
更に腰下に頑丈な三脚を使う必要があるのでこれでウン万円。
可搬を考えなければ頑丈な中型ポタ赤買った方が良さそうな気がしてくるね! orz
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