物が良いのは仕方がない。
製品発表会当日に予約が始まったので
- OM-D E-M5 レンズキット
- バッテリーグリップ
- 予備バッテリー
- アイカップ
- ストロボ (FL-600R)
- PENPAL (Bluetooth 送信機)
をまとめて注文。
レンズは E-P1 の時はレンズキットのレンズである 14-42 しか持っていなかったが、OM-D を導入するに当たり先に M.ZD 45mm F1.8 と M.ZD 12mm F2.0 を先行して購入したのは
先述の 通り。
3月31日配送当日はあいにくの雨。
1200時にチャイムが鳴ったので大急ぎでインターフォンを受けて玄関へ。
するとそこにはずぶ濡れになったクロネコの中のねーちゃんが。
どんだけ雨降っとるねん。(´・ω・`)
段ボール箱が結構濡れていたがそんなことはおかまいなしにねーちゃんの心配をしてしまうほど濡れておられた。
帰り際に「風邪ひかんようにね。」とねぎらいの言葉を掛けて bye bye。
そして即開封。
バッテリーは同梱品の方がフル充電状態だったのでそのまま利用続行。
親指フォーカス設定、ファイル名リセットを「オート」に、EVF内手ぶれ補正をON、と簡単に設定を済ませてファーストライト。
人形写真注意。
今回は天気が 雨→晴れ→曇り→初めに戻る というわけのわからない天気だったので外には行けず、結果的には室内窓際の太陽光撮影で、長らく押し入れ待機だった眠ミミ #3-2 にモデルをして貰った。
まずは通常 Web でうpしている解像度で。
そして等倍最高画質 JPEG 現像したものを置いておく。
等倍 #1
等倍 #2
等倍 #3
等倍 #4
高感度耐性テスト
ISO 1600 (
等倍)
ISO 3200 (
等倍)
と、一通り撮影した夜、ふとリビングの机の上を見てみるとそこには M.ZD 12-50mm F3.5-6.3 EZ がぽつーん。
キットレンズがあるのを完全に忘れておった。
箱から出したのに。
この日記を書いているのは4月3日なので里で使った感想も含めて気がついた所などを。
PEN と比べてファインダー/背面ディスプレイでも手ぶれ補正が効くのは素晴らしい、というか背面ディスプレイでの手ぶれ補正はボディ内手ぶれ補正で撮像素子を駆動してるならとうの昔に出来てただろうにと思わないでもない。
その効力は凄まじく、35mm版換算 100mm でも視野が全然揺れない。
顕著にこの手ぶれ補正効果がわかるのは一部拡大モードの時で、指定した箇所を 14倍まで拡大できるのだが、手ぶれ補正が効いているので上下左右にある程度ゆら〜っと移動はする物のその移動速度は遅く、マニュアルフォーカスが出来ないブレ方ではない。
もしこの手ぶれ補正がなければファインダー視野はガクガクになっていてフォーカシング所ではないだろう。
この手ぶれ補正は全てのレンズに適用され、各社マウントアダプタを経由したオールドレンズを使ういわゆる「レンズマウント遊び」でもその効果が発揮される。
ボディの大きさはもの凄く小さい。
どんだけ小さいかというとボディを持って構えたときに両手がくっつくほど小さい。
女性と思われる手タレの手が OM-D を持った CM 写真を見たときは「ボディがここまで小さいことはあるまい」と思っていたが、よく考えるとボディの四角い部分は E-Px より半回りほど小さくペンタ部がでっぱっているだけなので、かなり小さいことは容易に想像できたがにわかに信じられない小ささだったのを思い出した。
これはバッテリーグリップを着けたときでも同じ感じで、バッテリーグリップを着けると小さすぎるわけではないが非常にコンパクトになりホールド感は上がる。
また、バッテリーグリップを着けた状態で持ったりカメラを見たりすると妙に違和感があったが、その違和感は「カメラが薄っぺたく見える」ことに有ることに気がついた。
今までの 1眼レフカメラはボディの厚みがありグリップの出っ張りも大きかったので大柄で分厚いというイメージがある。
PEN は PEN で厚みは薄いが頭頂部が無いのであのサイズでも妙に厚みを感じだ。
しかし OM-D はバッテリーグリップを着けると前面投影面積が広くなり、かつグリップがあまりでっぱっていないので「ただの板」のように感じた。
全体的なラインがソリッドになっているので一層その感覚に拍車を掛けているものと思われる。
高感度特性に関しては「これってオリンパスのカメラだよね?」と心配になるほど高感度耐性が良くなっており、六畳間にて八畳用シーリングライト下ではなんと ISO 3200 が常用で使えるという今までのオリンパスでは信じられないものになっている。
絞りをがっつり絞り込むと天井バウンスさせたストロボの発光量が追いつかず ISO 感度を上げてブーストをかけることになるが、今までは ISO 感度を上げたくても高感度耐性が無さ過ぎたため非常に苦労していた。
それが OM-D に搭載された新センサーにより機能向上が図られたので安心して上まで使っていける。
また、屋外の日没直後という薄暗い中でも ISO 3200 を試してみたが、こちらもカラーノイズはほとんど見られなかったのでホントに高感度耐性が上がっている。
フォーカシング速度はコントラスト AF 対応、かつ MSC を採用している m4/3 レンズを使えばコントラスト AF では今までに体験したことのない速度で爆速。
少なくとも日頃メインの被写体となるドールや風景向けには全くと言っていいほどストレスにはならない。
ただし、コントラスト AF 未対応のフォーサーズレンズを使う場合はフォーカス速度が極端に遅く、フォーカスが行って戻った後にフォーカスを追い込む動作になるのだが、その速度が異様に遅い。
静物撮影なので影響は無いと言えば無いが、オリンパスが「フォーサーズレンズでも早くなりました」と言っていただけに代わり映えしないフォーカス速度にはその言葉に疑問を持たざるを得ない。
ホールド感については、m4/3レンズを付けた場合はバッテリーグリップ無しだと手の大きい人はちょっと窮屈かもしれない。
ただ、落としてしまいそうな悪さではないので持ち方次第で持ちやすくなるだろう。
具体的には、大きな一眼レフカメラと同じように手のひらに載せるように持つと手が余りすぎるので、指の先で支えるような感じで持つと意外と安定するように思える。
4/3レンズについては Panasonic LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH. と OLYMPUS ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5 (1型) を着けたに過ぎないが、バッテリーグリップを着けることを前提とするとホールド感は悪くない。
むしろ直径が太めのレンズを付ける場合はバッテリーグリップ必須だと思った方がよい。
というのも、持ち方が悪いかどうかはわからないが、バッテリーグリップ無しの場合は m4/3 レンズの場合はボディ下に左手を当てられるが 4/3 レンズだとレンズそのものをホールドする場合が往々にしてあり、フォーカスやズームが行いにくい。
ちなみにバッテリーグリップを着けたときの 14-54 は標準レンズにして良いと思ったほどホールド感が良かった。(笑)
EVF は前評判、というか VF-2 と同じハードウェアらしくかなり見やすい。
動体に関しても中距離を飛んでいるカラスを追ってみたが、被写体の色にじみなどが無く追従性は高い。
EVF デザインは 3種類有るが、mode 3 にすると E-3 のファインダーよりも広く見えるような気がする。
ただ、ファインダーは広ければ良いというわけではなく、広ければ広いほど構図確認時に四隅にまで目玉を動かす必要があったり、メガネ着用の場合は四隅がけられるため角の方は覗き込むようにしなければならないと若干面倒。
その場合は若干狭くなる mode 1/2 を使えば問題解決で、E-1 などの頃の井戸底ファインダーと APS-C 機のファインダーの中間地点くらいの大きさになる。
視野が狭くなるが、覗き込む必要が無くなるのでストレスは軽減する。
他に面白かった機能は「タッチフォーカス」と「タッチシャッター」。
フォーカシング速度が速くないと実用的ではないが、ディスプレイがタッチパネルになっているのでタッチ操作による AF と撮影を行える。
前者はタッチした部分で AF だけを行い、後者はタッチした部分で AF を行った後にピントが合えばシャッターまで切ってくれる。
背面ディスプレイをメインに使うならばダイレクトに AF 点を選びシャッターまで切ってくれるので速射するには重宝する機能だろう。
ダイヤル群の操作感は非常にカチッとした、ボディデザインに似合う非常にソリッドな感じがあり、シャッターボタンも同じく半押しと全押しの境目がはっきりとしており、全押しもまたかちっとした押し心地となっている。
バッテリーグリップは 2階建て構成で剛性的に不安になるが、今まで心配していた折り曲げ方向に対して非常にしっかりした着け心地となっていてやわな感じはしない。
ただ、左のバッテリー室の蓋にある DC 9V コネクタカバーのはまり具合が緩く、手が当たっただけで軽くめくれ上がってしまうので防塵防滴の面から非常に心配になる。
ハードウェアユーザーインターフェイスに関しては若干、というかかなり考えて貰いたい部分が多々ある。
特にボタンとダイヤルが使いにくいと感じた。
Fn1 と再生ボタンは背面ディスプレイの角が邪魔をして非常に押しにくく、押そうとするとホールドしている右手を若干浮かさなければ押し込めない。
バッテリーグリップを着けていないときはシャッターボタン半押し状態で Fn1 を押そうとするとシャッターボタンを全押ししてしまいそうになる。
しかもストロークが思ったよりも長く、押しても反応してくれないときが時々発生。
E-P1 や E-3 の時はストロークが短くそのままスッと押せただけに非常に残念。
背面から見て右側のストラップ環はストラップを着けるとその周辺にあるボタン群が非常に押しにくくなる。
ボタンを押そうとすると押せないので手をあっちこっちに動かしてストラップを「避ける」動作が必要になりイライラする。
Fn2 ボタンも似たようなもので、ストラップ環が横にあるためストラップが邪魔をして押しにくい。
これはバッテリーグリップを着けるとホールディングの仕方が変わって顕著。
更にこの Fn2 ボタンは押しながらダイヤルを回すことで機能を切り替えられるようになっているが、バッテリーグリップを着けた状態ではなかなかにアクロバティックなホールドになる。
縦位置グリップの Fn ボタン 2個も位置が下の方過ぎて、ボタンを押そうとすると手を浮かせてぐいっと移動させる必要がある。
リアダイヤルに関してはボディとバッテリーグリップの両方ともちと遠目で奥の方にあるので、これも手をホールドし直す必要がある。
ここらへんの操作系に関しては、予めダイヤルやボタンを操作する前提でホールドすれば問題なくなるように思えるが、そうするとバッテリーグリップを着けた際のシャッターボタンは人差し指の腹ではなく人差し指の横で押す感じになる。
ハードウェア UI に関してはお世辞にも褒められたものではないが、これは「握り直さなければ各ボタンやダイヤルが使いにくい」ことに他ならない。
逆に考えると「握り直しても良いのであれば半分以上の問題点は解決する」のだが、そもそも握り直すのはどうよ?と思うこともあるわけで。
ここらへんは使って慣れる、もしくは使いやすい握り方などを探すことになるので今後に期待。
ソフトウェア UI については一部むずがゆい思いをすることが散見された。
特にストレスが溜まったのは PENPAL で画像を転送し終えた後の動作。
画像を転送し終えると「画像を送信しました。([OK]で戻る)」となるが、ここでシャッターボタンを半押しにすると撮影待機に入ってくれればいいのに頑なにそれを拒否し OK ボタンを押させようとする。
総合的に見てみると非常に良くできたカメラだが、やっぱりそこはオリンパス、ところどころに「なんでそうなのよ(´・ω・`)」というのが見られるのは期待を裏切らない。(笑)
強力な手ぶれ補正、見やすい一体型 EVF でホットシューアクセサリが同時運用出来る、高感度も劇的どころか爆的に向上。
バッテリーグリップによりフォーサーズレンズ群が (ホールド的に) 使いやすくなり、その日のスタイルに合わせて着け外しを行うといった感じでシステマチックに運用できる。
この調子でマイクロフォーサーズを盛り上げていって欲しい。
フォーサーズのように「続けます詐欺」をするような事をしないように、と恨み言で釘を刺しておきたい。
SUMMILUX+STF-22 への成長の過程。(笑)
レンズを100均で買った細長いソフトケースに入れてみた。
左から12/20、45/18、12-50EZ。
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