2012/08/09
ストロボの超簡単な選び方と使い方〜ドール編
2016年1月7日(木)更新。GNを倍にしたときの数字間違えてました。
2012年8月11日(土)更新。「ワイヤレス制御での壁バウンスについて。」を追記。



Twitter でフォロワーさんが「ストロボってどんなのがいいんだろう。先っちょに着けるのも色々有るし照らし方も様々でよくわかんね。」って話をされていたので、今回はストロボについて簡単にご説明するでござる。

Twitter でつぶやいたことをまとめて更に加筆修正したものだが、間違ってるところもあると思うのでそこらへんはつっこみ歓迎。

▼ストロボ関連のネタ



ストロボのガイドナンバーについて。

よく GN58 や GN43、GN36 など聞くが、これはストロボがズームストロボの場合は望遠側設定でフル発光したときの明るさを示す。
ガイドナンバーは大きければ大きいほど光量に余裕があっていいが、一般的な室内では GN58 のフル発光を必要とする場面はそうそう無いので、中型の GN43 (キヤノン 430EX) や GN36 (オリンパス FL-600R など) で十分となる。
なお、ISO 値を 1段上げる (例えば ISO 100 → ISO 200) とガイドナンバーは2倍(=+1EV) (GN40 → GN56) となるので、もし明るさが足りないと感じたら ISO 値を 1段上げてみるのをお勧めする。
# ちなみに GN36 は GN40 に比べて 1/3EV 低い。



ストロボの首の曲がる方向について。
ここでは「壁バウンスで撮影する」ことを前提条件とする。

ストロボは首をいろんな方向に振ることが出来る。
中型以上だと上下 90度、左右 180度で小型だと上下 90度もしくは完全固定。
まれに下方向に 5度くらい傾けることが出来るものもある。

記念撮影くらいしかしないなら完全固定の小型ストロボでも良いが、壁バウンスを使った撮影をするときは 2軸で回らないものは論外

まず上下 90度だが、このように

NCM_0011.JPG : CASIO IS11CA, 1/14sec F ISO-, 露出補正:+2/3EV

天井バウンスでは基本的に真上を向くことが出来ないと天井に光を飛ばせないので上下 90度曲がらないと意味が無い。

次に左右首振りだが、出来れば左右 180度。無理なら右だけ 180度が必要。
というのも、なぜ右が 180度必要なのかというと「縦位置撮影の時に斜め後ろに向けられる」から。

左傾き。
NCM_0009.JPG : CASIO IS11CA, 1/10sec F ISO-, 露出補正:+2/3EV

首の振りが右方向に 180度向けられるとこのように斜め後方にバウンス出来るので、被写体から見て斜め上から光を当てられる。

右傾き。
NCM_0010.JPG : CASIO IS11CA, 1/8sec F ISO-, 露出補正:+2/3EV

このようにストロボヘッドが右に 180度回転できないと左傾きで縦位置撮影した時に後方バウンスが出来ない。
なぜ左傾き限定なのかというと、バッテリーグリップを着けて縦位置撮影をすると左方向きにせざるを得ないからだ。

更に、横位置撮影でもどちらか 180度後ろを向いてくれないと後方バウンスが出来ない。

というわけで選択肢は必然的に「中型以上のストロボ」になり、小型系は「Out of 眼中」。



ストロボのアクセサリについて。

一般的なストロボは

P8094427.jpg : OLYMPUS E-M5, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ, 1/200sec F5.6 ISO-800, 露出補正:0EV

こんな感じ。

先っちょに着ける器具は「バウンサー」であったり「キャッチライトパネル」であったり「ディフューザー」であったりするけど、今回は手持ちの機材として
  • キャッチライトパネル
  • バウンサー+ディフューザー
を用意。

「バウンサー+ディフューザー」ってのは「反射+拡散」を行うもので、自分が持ってるのは「ルミクエスト ビッグバウンス」。

P8094429.jpg : OLYMPUS E-M5, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ, 1/200sec F5.6 ISO-800, 露出補正:0EV

チョーでかいです。
ストロボヘッドの首にも結構負担かかります。

これが「ディフューザー」だけになると「拡散」だけを行うので光を柔らかく出来る。
簡単なところではトレーシングペーパーを 2、3枚重ねて発光面を擬似的に広げることにより、「直線的で狭い」光を「柔らかく広い」光に変更する。

バウンサー+ディフューザーとディフューザーのみ、どっちがいいかは人それぞれだけど個人的には「ディフューザー」だけでいいような気がする。

「キャッチライトパネル」は人間の瞳にちょっとしたアクセントとして光を入れるための物で、それが直接被写体を明るく照らしたりはしない。
まさに「キャッチライト」を与えるためのパネルだが、天井が低いと天井バウンスによる拡散も同時に使えて被写体に柔らかい光を与えることが出来る。
天井バウンスが出来なくてもキャッチライトパネルが拡散光になってある程度明るくしてくれる。

P8094428.jpg : OLYMPUS E-M5, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ, 1/200sec F5.6 ISO-800, 露出補正:0EV



ストロボの照らし方について。

・・・は、ドールを被写体にするのでちょっとたたむ。

人形写真注意。

続きはこちら。
  • にゃり:これは良いバウンス講座!実験しまくりですごい角度とか。
    K-30にSG-3IRは無改造でOKでした(ポップアップが最後まであがらずぶつかるけど問題なく使える
  • G兄:実際やってみて感じたけどバウンスは奥が深いですわ。
    ぱっと見あんま変わらないけどよく見ると微妙に違って。
    立たせる角度とかによってまた違ってくるけど。
    SG-3IRは無改造で着いて良かったね。
    OM-Dに改造して着けたけどフォーカスリング回そうとすると手が干渉して鬱陶しいことに・・・。
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マイクロフォーサーズ、現時点で最高のレンズ
をようやく手に入れたぞ!

OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8

ZUIKO DIGITAL ED 150mm F2.0 に匹敵するほどの光学性能を備えているとうたわれており、実際、MTF 特性もかなり似通っている。
作成を見てみても今までのマイクロフォーサーズのレンズとは次元の違う写りで「こりゃやべぇよ」ってくらい出来が良いレンズ。
いつかは欲しい、絶対欲しいと思っていたら先日ひょんなことで購入。
納期は 2週間とされていたが盆休み前の 5営業日で送ってきたのはよくやった。

早速うちの娘でファーストライトを。

人形写真注意。

続きはこちら。
  • にゃり:おおう格好良いな!レンズは写りが重要だけどの見た目も格好良い方がいいです
    ペンタのFA77ちゃんも前玉みっちり金属筺体で買ったときハァハァしました
  • G兄:前玉がみっちり入ってるのは萌えますなぁ。
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