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 2022/08/25
オーバーヘッドヘッドホン買ってみた - DENON AH-D9200 〜 その3+AH-D5200について
DENON AH-D9200 のバーンイン 100時間終了。
というわけであらためて試聴してみたらかなり良くなってる。
一旦この状態で eイヤホンの試聴機と聴き比べに行かないと。
恐らくこれが最終形態。



改めて DENON AH-D9200、と共に少し AH-D5200 の感想を織り込む。
基本的な感想は前回の通り
AH-D9200 について箇条書きでまとめると
  • 低音は期待出来ない。こちらは AH-D5200 に譲る。
  • 中高音はまさに素晴らしい出来で、例えるならばガラスの粒をまぶしたかのような煌びやかな音。
  • 音場は抜けすぎない程度に広いのでスカスカという感じはしない。むしろこのくらいが音を愉しむのに丁度良い塩梅。
  • 音の抜け方が不思議で9割9分を吸収?しつつ残り1分を反射する感じ。しかも反射が緩やか。これが AH-D5200 だとポンポンと元気良く跳ね返ってくる感じになる。
  • 音の解像度は凄まじく、コーラスは1人1人を区別出来るほど。金楽器は煌めきピアノは底突きの音まで聞き取れ、あらゆる楽器がどこにあるか目で追えるほど。AH-D5200 はここまでじゃない、というか AH-D9200 で聴いた後に AH-D5200 で聴くと物足りなさを感じる。
  • 見通しが良くクリアで晴れ晴れとした感じ。
  • ヴォーカルは割と近い。
  • 非常に楽曲を選ぶ。少なくとも男性ヴォーカルには合わない。
  • カタログスペック上では AH-D5200 と同じ低インピーダンスだがボリュームを上げ気味にしないと音の厚みが出ない。
  • 音によっては刺さる場合があるので注意。

特徴的なのは「音の解像度」「音の抜け方」「音場の表現」。

音の解像度は凄まじく、"「少女☆歌劇 レヴュースタァライト ロンド・ロンド・ロンド」主題歌「再生讃美曲」" に収録されている "再生讃美曲" のコーラスでは1人1人の声がきちんと分離していて混ざることが無く、後述する音の広がりも合わせて素晴らしいコーラスになっている。また、バックグラウンドで鳴っている金楽器もガラスの粒をまぶしたかのようにキラキラしていて鳥肌が立つほどの綺麗さだ。音の分離が良いので各楽器の位置が明確にわかって追いかけることが出来るのは当たり前で、ピアノの打鍵音 (底突きの音) までしっかり聴き取れるほど。これが AH-D5200 だと音が混ざり合ってしまい分離感に欠けていた。ただしこれは AH-D9200 に比べれば、なので AH-D9200 を聴いていない耳ならば十分に及第点となるヘッドホンだと思う。このあたりについては後述。

ここで 1つ補足。
音の解像度については是非バランスケーブルを使って頂きたいところ。純正の 3m φ6.3mm アンバランス 7N OFC ケーブルの質は良い物なのだが、バランス化することで音の解像度が (微妙にではあるが) 更に良くなる。潜在力を発揮させるためにもここは是非アンバランス化で。
線材については好みはあるが、ピーキー仕様にしたいならば 7N OCC・銀メッキ+4N純銀線を使ったもの、具体的には NOBUNAGA Labs の「竜頭」「華厳」あたりがそれになる…が、こいつら両方ともなぜか生産終了で市場流通在庫のみ、しかも「華厳 (4.4mm)」はどこも売り切れで「竜頭 (2.5mm)」が eイヤホンにやっと有る程度だったので欲しい人はお早めに。プラグが 2.5mm と細いのは癪だがそうも言ってられまい。
もし手に入らないならばいっそ純正 3m ケーブルをバランス化改造しても良いかもしれない。

音の定位もしっかりしており、"交響アクティブNEETs" の "艦隊フィルハーモニー交響楽団" シリーズを聴いてみると、各楽器がきちんと自分の居場所を主張しており楽器同士で埋もれることが無い。

ここに「音場の表現」と「音の抜け方」が加わる訳だが、AH-D9200 の音の広がりはちょっと独特な感じで、SENNHEISER HD 660 S のように音が何も無い空間にスッと抜けていくという訳ではなく、柔らかな絹に音が吸い込まれるかのような抜け方で、ほんの少し吸収しきれなかった音が耳に戻ってくるというとても不思議な感覚。AH-D5200 だとゼブラウッドの堅いハウジングに弾かれた音がダイレクトに耳に返ってくるが、AH-D9200 は孟宗竹という竹を使っているためこんな優しい広がり方になるのだろうか。なお音の広がりは今のところ HD 660 S とほぼ同等。よく HD 800 S と比べられるが、流石にあのレベルの音の広がりでは無いがアレは音が抜けすぎるので個人的には全く合わないので HD 660 S くらいが丁度いい。
# HD 800 S は一気に無限にすっぽ抜けるので合わない楽曲は全く合わないピーキーなヘッドホン。

ここからは AH-D9200 を数週間聞き続けてからあらためて AH-D5200 で聴き直して気がついたことだが、音の透明度が違うことにも気がついた。どうも AH-D5200 は少し霞がかかった感じなのだが、AH-D9200 では晴れ晴れとした音で非常に質が良い。

また、ヴォーカルの位置も結構違っていて、AH-D5200 は一歩下がったところに居るような感じだが AH-D9200 は間近で歌っているような非常に近い位置にある。これは "「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」ベストアルバム" に収録されている "You are a ghost, I am a ghost 〜劇場のゴースト〜" を聴いたときにゾクッとしたほどだった。ヴォーカルの距離については後述する。

一見万能で最高のヘッドホンに聞こえるが、欠点が無いという訳ではない。

一番感じたのは「合わない楽曲は徹底的に合わない」ことで、このヘッドホン (AH-D9200) は主に女性ヴォーカル専用と考えた方が良い。男性ヴォーカルだと低域の量が足りないので音が抜けた感じがするのでこれはもう仕様。まぁ音物にはよくあることなので「合う楽曲を聴きましょう」って話ではあるのだが。ガオガイガーの主題歌を聴いたときは「ナンダコレ?」と頭にクエスチョンマークが乱舞したほど。低音を含めた思い音を愉しむならば AH-D5200 が非常に合う感じ。

また、音の解像度が高く音場が広いというところからオーケストラ系にも非常に合う…のだが、現場のステージの広さをそのまま音場の広さとして表現してしまうので場合によってはちょっと悲しいことになる。具体的には "交響アクティブNEETs" の "艦隊フィルハーモニー交響楽団" シリーズなのだが、これがモロに影響を受けた感じ。具体的には「部屋の広さが狭い」。_(:3」∠)_

もう 1つは出力器機のパワーを多少求められるところ。具体的には音量を絞ると必要以上に低音が出ないので音の厚みが薄い感じが更に薄く感じてしまう。なので音量を少し上げ気味で聴きたいところだが、鼓膜には優しくないのでその点は注意したいところ。



AH-D5200 の解像感とヴォーカルの距離について。

これはある程度調整可能で、解像感についてはリケーブルで対応、ヴォーカルの位置についてはイヤーパッドの交換である程度対応可能。

まず音の解像感だが、AH-D5200 はよく「純正のアンバランスケーブルで調整済み」と言われているが、流石に AH-D9200 の解像度の高い音を聞いてしまうとかなり物足りない。そこでリケーブルだがバランスケーブルに交換すると割と良くなる。ただし線材には気をつけた方がよく、あまりにも良い線材を使うと音が分離しすぎてとっちらかってしまい聴いてると音酔いしてしまう。試しに AH-D9200 で使っていた NOBUNAGA Labs の「竜頭」(7N OCC 4芯・銀メッキ+4N純銀 4芯) を使ってみたところ、解像感が上がりすぎてとっちらかってしまい音があっちこっちに飛びすぎて音酔い?してしまった。ケーブルをとっかえひっかえしてると、どうもアマゾンで売っている 3APLUS の "HD4 4.4mm バランスケーブル (8芯 銀メッキ単結晶銅)" がぴったり合う模様。お値段安いのになかなかやすわねこのケーブル。

ヴォーカルの位置についてはイヤーパッドの交換で対応出来たのだが、なんと AH-D9200 のイヤーパッドを使う。これでヴォーカルが少し近づく感じになった。アタッチメントの構造的には互換性があるのでポン付けで対応可能。また、AH-D9200 のヴォーカルが近すぎると感じるならば、いっそお互いのイヤーパッドを入れ替えてみるのも良い。



今この日記を書いているときも AH-D9200 で "シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| サウンドトラック" を聴いているのだが、その音の良さに時々聴き入ってしまうくらいにはお気に入りになった、というか特別な理由が無ければ他のヘッドホンを使わないほどにはお気に入り。
あらゆる音楽に適しているというわけではないので AH-D9200 に合わない楽曲を聴くときは合うヘッドホンを選ぶが、基本 AH-D9200 に合う楽曲が好きなので自分との相性は良い模様。
金額が 17万弱にリケーブルで 1.5万円弱と個人的にはあまりにも現実離れした値段ではあったが、結果非常に満足しているので結果オーライ。
音物は長く使えるので長い目で見ればこのお値段ならば悪くはないと思う。


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 2022/08/01
オーバーヘッドヘッドホン買ってみた - DENON AH-D9200 〜 その2
30時間のバーンインが終わったので早速聴いてみた。

………(゚д゚)????

中高音の煌めきがなんか足りない?リケーブルのも相まってかなり良い具合になると思ったのに?
アンプが TEAC UD-505 だからそれの差か?と思って eイヤホンに自分の AH-D9200 を持ち込んで店頭の固体と聴き比べしてみた。
ケーブルも合わせた方が良いので店頭の固体に繋がっていた純正アンバランス 3m を使ってみた。

………店頭の固体の方が綺麗な音しとるやんけ!!!

自分の固体はまだ少し曇った感じがしてクリアではないのは聴き取れた。
特に音の響きが割と違う。
アンプの差もあるがヘッドホンそのものの違いもあるようで。

バーンインは 30時間では足りんか〜というわけで今度はピンクノイズではなくホワイトノイズで 8時間ほど。

………少し綺麗になった?

耳の調子が良いのかバーンインが効いてるのかそれとも聞き慣れてきた?のかはわからないが、とにかく曇りが少し晴れた感じがして響きが良くなった気がする。

しばらくしたらまた eイヤホンの店頭固体と聴き比べしてみるか。



低音について。
普段は若干小音量で聴いているのだがどうも AH-D9200 だと低音がかなり足りない。
そのため音がスカスカで低音が弱いというにはちと弱すぎだろうと言うくらいには弱い。
ここでふと「ボリューム足りてない?」と思って普段よりも若干大きめにしてみたらこれが正解。
劇的とは言わないが低音がそこそこ主張してきて良くなった。音量を上げたのが功を奏したのか中高音も更に良い感じに。個人的にはこの程度の低音具合が心地よいので好きなレベルだ。
このヘッドホンってば、ある程度の音量必要なのかな?
音量を上げたといっても鼓膜にヤバイほどではない(と思う)程度ではあるが。
数字的には UD-505 で -43db くらい。



それにしても AH-D9200 の中高音はスゴイ。スタァライト「Polestar」を聴いてるとコーラスの後ろで鳴っている金楽器は正にガラスをまぶすかのような凄まじいキラキラ感。そして女の子たちの声はどこまでも広がって響くので音に没頭してしまう。これは音が非常にきめ細かいのも影響してる?
低音は低音で余韻なくスパッとしすぎない程度に切れ味が良い。自己主張はしないので中高音を邪魔しないのはとても好感が持てる。

一方 AH-D5200 はこのキラキラ感が無くなってしまう。具体的には金楽器は乱暴な言い方をすると「鳴ってるだけ」。広さも無いのでコーラスは中央にひな壇を作った感じで広がりを感じない。
ただ、5200 は低音が 9200 に比べてしっかりしてる、かつ音の質が若干ポンポンパリパリと元気が良いので (たぶんハウジングのせい?) 聴く曲によっては AH-D5200 の方が合うかもしれない。
個人的には初音ミク「ねこみみスイッチ」なんかが面白く聴けた。

ただ、AH-D9200 はたまに刺さり気味になるので「刺さる音絶許教」の人にはお勧め出来ないかな…。
他にはあまりの音の細かさ (生々しさ?) に気持ち悪くなるときがマレにある。

なおスタァライト「再生讃美曲」は AH-D5200 で調整されているので 5200 で聴くべき!とあるが、個人的には AH-D9200 で聴くべきだと思う、っていうかコーラス系は AH-D9200 の方が広がりがあって臨場感が出るので 9200 の方が良い。



音場の広さの表現について。
DENON AH-D5200、同 9200、SENNHEISER HD 660S の音場を一言で表現するなら以下のようになる。
  • AH-D5200:中央に雛壇作った感じ
  • AH-D9200:横一列に並んだ感じだが左右に少し盛ってる
  • HD 660S:横一列に並んだ感じ


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 2022/07/28
オーバーヘッドヘッドホン買ってみた - DENON AH-D9200
やっちまった感しかない。(

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折りたたみますわ。

日本の企業、DENON が誇るフラッグシップヘッドホン "AH-D9200"。

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そしてリケーブルとして NOBUNAGA labs の "竜頭"。

1V6A5215.jpg : Canon EOS R5, Canon EF 24-70mm f/2.8L, 1/15sec F4.0 ISO-320, 露出補正:0EV

1V6A5201.jpg : Canon EOS R5, Canon EF 24-70mm f/2.8L, 1/15sec F4.0 ISO-320, 露出補正:0EV 1V6A5202.jpg : Canon EOS R5, Canon EF 24-70mm f/2.8L, 1/15sec F4.0 ISO-320, 露出補正:0EV

AH-D9200 は「いつかはほしいな〜」と思いつつ通販でいつでも買えるよう試聴だけはしておくか、と先日eイヤホンに行って試聴してみたら鳥肌が立つほどに良かったのでその場でお買い上げ!と思ったら残念ながら全店在庫無し。
しかたがないからその日は買わずに帰って夏休み中にフジヤエービックで在庫があれば買いに行くか、でもリケーブルも買うならヨドバシで買ってポイント還元でリケーブル買うのも有りか、と思いつつ水曜日に仕事を休んでヨドバシに見に行こうと思いつつ先にeイヤホンの在庫を見てみたらなんと有るじゃないの!!
というわけで開店30分後くらいに電話してみたら残り1個!というわけで即取り置きして貰って昼飯喰ってから買いに行ったわけ。

リケーブルについては、初めは onso でいいかと思ったが、どうせならもうちょっと良い線材の方がいいなと探していたら NOBUNAGA Labs の「華厳」が 7N OCC 銀メッキ+4N 純銀ミックス仕様のためこれだ!と思ったらなんとこちらは生産終了品で市場在庫のみという状態。
慌てて探してみたら「華厳」(4.4mm バランス) は軒並み売り切れ。しかし線材は同じ仕様だがプラグの仕様が違う「竜頭」(2.5mm バランス) は eイヤホンに在庫有りということでこちらも確保。
2.5mm は細すぎるため出来れば選びたくはなかったが無いものは無いので仕方なく。折れたら折れたで eイヤホンのリペアサービスで 4.4mm にコンバートして貰えばいいや的な。

あとは2.5mm→4.4mm変換アダプタも一緒に買って帰宅。



早速 AH-D9200 に竜頭を着けて取って出し試聴。
……うーん、音が軽い気がする。流石バーンイン全くやってない新品状態。
というわけで今は Android アプリの "Burn-in Audio" というアプリでピンクノイズを聞かせてバーンイン中。

竜頭は AH-D5200 に着けて違いを聴いてみようということで試してみたが、初めはアマゾンで買った 8芯 銀メッキ単結晶銅バランスケーブルと変わらんな〜と思ったが、しばらく竜頭で聞き続けてから改めて銀メッキ単結晶銅バランスケーブルに交換してみると、銀メッキ単結晶銅バランスケーブルの方はなんかくぐもった音に聞こえてしまった。そこでもう一度竜頭に付け替えてみたらこの曇りが綺麗さっぱり取れて無くなったのでリケーブルとしては大正解だったようだ。
教訓:リケーブルは新しいケーブルでしばらく聴いてから元使っていたものに交換してみると良い。
ここでふと AH-D9200 純正のケーブルが気になったので試してみた。仕様としては 3m の方が 7N OFC 銀メッキ・アンバランスとのことなので期待したが、結果は音が丸い感じがする。これがバランスとアンバランスの違いかそれとも線材の違いかは判断出来ないが、少なくとも純正ケーブルを使うことはなさそうなので化粧箱にそっ閉じ。(笑)
# たぶん永遠に使わない。



買ってきた AH-D9200 はまだバーンイン中なので eイヤホン店頭で聴いてきた感想を先に。
ヘッドホンアンプは Marantz HD-DAC1 なので必然的に純正の 3m ケーブル。
音源は「再生讃美曲」。
まずは HD-5200 を復習 (試聴) してから試した。

まず出だしで背中に鳥肌が立った。これはスゴイ。
音の広がりが開放型かと勘違いするくらいに広い。しかも広がり方は単に抜けていくのではなく壁に当たった音が吸収されつつ少し戻ってくる感じで不思議な抜け方。これが孟宗竹 (もうそうちく) の効果なのか?
# SENNHEISER HD800S をこの後に聴き比べしてみたが、こちらは完全にどこまでも抜けていく感じで、しかも抜け方がスゴイ。永遠に抜けていく。
音の質は AH-D5200 に比べて透き通った感じ?で AH-D5200 とは全く別物。
事前調査で「AH-D5200 や AH-D7200 の音質を更に高めたものと思わない方がいい。全く別ラインのヘッドホン。」という話をいくつか見かけたが正にその通り。
低音については AH-D5200 の方がまだしっかりしており、AH-D9200 のそれはちと心許ない、というか中高音メインで低音はおまけ程度、というか中域を邪魔しない低音域?という感じかこれ?
ただし音源次第では一応低音も自己主張はする程度。

ただ、取って出しの音はこの「透き通った音」が感じられなかったのでちょっと心配になってくる。
アンプも違うので今後どうなるかはバーンイン 30時間後に期待。
# 現在 8時間経過。

  • バイザー:衝動買いしてしまうほどの音質だったのですね
    良い買い物だったと思います(^^)
  • G兄:正に衝動買いでしたね…。
    一応買う気は有りましたが音が微妙ならば買わなくてもいいかという心境でした。
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 2021/07/25
オーバーヘッドヘッドホン買ってみた - SENNHEISER HD 660 S (2度目)
今度は親父用!(笑)

SENNHEISER HD 660 S を聴かせてみたところ、当初は「音の分離感が凄い (=解像が良すぎる) のでジャズなんか聴いてると楽器を追いかけてしまい気が散るししんどい」とか言ってたにも関わらず、舌の根も乾かぬうちに「アレいいよね…」とかなりやがってやっぱりそうなるんかよ!と心の中でつっこみつつ購入前提で話を進める。
まぁ古希祝いもあるし丁度いいやって事で。

HD 660 S でいいのか入念にヒアリングしていると、どうも今持ってるヘッドホンの感想が妙におかしい。分離感がないとかもやっとしてるとかの感想が出てくるから「それ SONY MDR-CD3000 と違うんじゃね?」と思って見てみると、いつのまにか MDR-CD3000 が 1.4万円くらいの SONY のヘッドホン (MDR 3桁) にすり替わって()いた。
どうやらかなり昔 (当人も記憶が無い昔) に故障?してないないしてしまったそうな。
自分が以前使っていた SONY MDR-CD2000 は親父の MDR-CD3000 を見て買ったので持っていたことは間違い無いが、しらぬうちに下位ランクのヘッドホンになっていたのはびっくり。
# ちなみに MDR-CD2000 は現存しており現在は母者が使っているが、寝ホンで使っていたら下敷きになる側の右出力が死んでしまい左のみの出力、かつヘッドバンドはお約束のごとくユルユルになったので瞬間接着剤で固定。

音質的には HD 660 S のようなトゲのない高解像度の音が良く (キラキラ系は不要)、密閉型は好きだが開放型の方が抜けが良くてスッキリする、着け心地は問題なしとのことだったので、eイヤホンで念のためいくつか試聴させた後にやっぱり HD 660 S がいいということになったので古希祝いにプレゼント。
ちなみにその時に聴かせたのは FOSTEX T60RP、TAGO STUDIO T3-01、SONY MDR-CD900ST で、番外編として SONY MDR-Z7M2。
# M7Z2 に関しては自分と同じ感想で「ダメだこれきつすぎて無理」だそう。(笑)
MDR-CD900ST については「かなりいい線は行っているがどっちかというと HD 660 S の方が好み」だった。

森さん曰く「私も MDR-CD3000 と HD 600 が好きなのでお父様と同じ耳かも」ということだったので HD 600 を聴かせてみるべきだったかな〜と失敗したが、まぁそこは HD 660 S が気に入ったみたいなので問題ないか。



親父曰く SP を自作したものの最近は SP からの出力はせずもっぱらヘッドホンらしい。
# そういえば最近親父の部屋から音楽が聞こえないと思ったがそういうことだたのね。
というのも音を出そうにも音量の関係 (≒騒音源) があり音が出しづらく、マレに音出しする程度でヘッドホン運用をしていたものの、一度 HD 660 S の音を聞いてしまった後は手持ちの 3桁 MDR では満足できなくなりもやもやしていたところにこの話を持ちかけられたのは渡りに船?だったようだ。(笑)
曰く「良い音で聴きたいという気持ちはあるが、流石にヘッドホンに5万も出せんわ…」とのこと。

自分は SP 無しヘッドホンオンリー運用前提なので奮発したが、まぁ普通はそうなるよね。


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オーバーヘッドヘッドホン買ってみた - DENON AH-D5200
Marantz HD-DAC1 と合わせて以前から狙っていた DENON AH-D5200 も中古で購入。
こちらも eイヤホン 梅田EST店にて。
状態としては多少傷ありだったが実物を見てみると日常利用における些細な摩擦傷程度だったので全く問題無し。
ドライバーの凹みやパッドの劣化も無いので状態としては結構良い方ではなかろうか、ということで試聴して問題ないことを確認してから購入。

音の質としては SENNHEISER HD 660S よりもエッジが立っていて中高音がキラキラ系。「竈門炭治郎のうた」ではサ行の連発やシンバル?の音でその特性を聴いて取れる。
密閉型といっても外の音を完全に遮断はしていないので音を出していないときは外の音はある程度聞こえる。
音の抜け感に関してはこれはもう完全に HD 660 S が上。リスニングのしやすさという点においては敵わないと思う。
音の分離感については HD 660 S と比べて違いがわからないのでかなり良い線を行っているのではないだろうか。

装着感としてはヘッドバンドの作りが妙に悪く、HD 660 S のように頭周に沿ってヘッドバンドが当たるのではなくヘッドバンドの中央が頭の上に載っかる形で当たるのでいわゆる「脳天攻撃型ヘッドバンド」に分類される。
ただし、バンドの中身が低反発ウレタンフォームなのでしばらく使っていると頭にフィットするものの、装着時にぎゅっと押さえつける必要があるのでちょっと面倒かもしれない。
なんでこんな構造にした?

また、ヘッドホンそのものの重量が重いのでその攻撃性に拍車がかかるのだろう。
重量については個人的には問題ない程度の重量だが、HD 660 S と持ち比べてみると確かに AH-D5200 の方が重かったりする。
椅子に座って普通に真っ直ぐ着ける分には問題ないが、リクライニングさせて首が斜めになるようなときにちょっと面倒なことになるかもしれないとは思う。

イヤーパッドは人工皮革なので夏場にちょっと汗ばむと思う。個人的には HD 660 S のようなパッドが好きなので YAXI Comfort TH900/610 に交換するかもしれない。
着け心地は低反発ウレタンフォームの更に柔らかいフォーム入りなので耳当たりは非常に良い。

まぁそんな不安と不満も音質の良さで打ち消し合うんだけどね。



ヘッドホンを買うに当たって SENNHEISER HD 660 S と DENON AH-D5200 のどっちを買う?と言われると、中高音のキラキラ具合は AH-D5200 の方が上なのだが、音の抜けやすさ (閉塞感の無さ) とトゲのない中高音の聞きやすさを取って HD 660 S に軍配が上がる。
現にメインは HD 660 S で、気が向いたときに AH-D5200 で聞いてるといったローテーション。


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 2021/06/23
オーバーヘッドヘッドホン買ってみた - SENNHEISER HD 660 S
My new gear...

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もういいって?(
SENNHEISER HD 660 S

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1回目の試聴でゼンハの音の性質の良さに気がついて、MTW2 のイコライザー調整で更にその良さに気がついたので 2回目の試聴で DENON AH-D5200 と一騎打ちした結果こちらに決めた。
あちら (AH-D5200) は又の機会に。



Twitter で一通り感想は述べたのでコピペしておこう。

側圧は普通かなぁ?今んとこ痛くはない。ヘッドホンケーブルが長くて重いのは面倒臭いな。まぁここら辺は仕方がないけど。フィット感は結構良い。眼鏡のツルはちょっと押さえつける感じはするが許容範囲。イヤーパッドの直径が必要十分な大きさ(小さめ)だからってのもありそう。

音は鳴らし始めからして使い込まれた試聴機とほぼ同じだがちょっとシャリついてる感。使ってる内にこなれてくるかも。イコライザー触らずこの音は凄く好み。MTW2はイコライザー触らないと最悪だったので。ユーミンの歌声が凄く綺麗に響いてる。オープンイヤー故なのか低音の鼓膜への当たりが優しい。

音漏れは太ももに挟んでハウジングから漏れる音を聞いてみたが十分許容範囲内。外音遮音性は皆無。なにせ視聴中遠くのBGMが聞こえまくるわ隣で喋ってる客同士の話が丸聞こえで試聴に集中出来ないくらい。今こうしてLenovo TrackPoint Keyboard 2のキーを叩いてる音も普通にカチャカチャ聞こえる。

低音弱めだが不足無い程度には出てる。結構好み。中高音については「竈門炭治郎のうた」で水月雨 KXXSやSee audio ANOUだと凄いことになるがこいつだとそれが全く無く凄く柔らかい。なのに音の1つ1つが聴き取れて凄い。ユーミンの「ノーサイド」はキラキラキラキラ…という鉄琴?の音が凄い。

音の抜けに関しては開放型故か鼓膜に適度な圧がかかるもののほとんどは外に抜ける感じですっきり感。これは開放型選んで正解だった。ただし抜けすぎるわけでは無いのでご心配なく。

アンプはポタアンでAUNE audio BU1。こいつでもGAIN+モードで6割出力なのでもう少し余裕が欲しいところか?

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P6234260.jpg : OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG NOCTICRON 42.5/F1.2, 1/20sec F1.2 ISO-200, 露出補正:0EV

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P6234282.jpg : OLYMPUS E-M1MarkII, LEICA DG NOCTICRON 42.5/F1.2, 1/100sec F1.2 ISO-200, 露出補正:0EV P6234287.jpg : OLYMPUS E-M1MarkII, OLYMPUS M.12-40mm F2.8, 1/6sec F2.8 ISO-200, 露出補正:0EV

P6234292.jpg : OLYMPUS E-M1MarkII, OLYMPUS M.12-40mm F2.8, 1/10sec F2.8 ISO-200, 露出補正:0EV P6234298.jpg : OLYMPUS E-M1MarkII, OLYMPUS M.12-40mm F2.8, 1/25sec F2.8 ISO-200, 露出補正:0EV

おまけ:丸見えのドライバーユニット。えっち。(*ノノ)
P6234303.jpg : OLYMPUS E-M1MarkII, OLYMPUS M.12-40mm F2.8, 0.3sec F2.8 ISO-200, 露出補正:0EV


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備忘録
  • 無し
物欲リスト
  • Canon RF50mm F1.2L USM
  • SIGMA 20mm F1.4 EF Art
  • ニンバス チヌーク
  • OCB-1 ST II
ツーリング ドライブ兼野外撮影予定リスト